感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koji
15
「ぼくの採点表」はスクリーン誌の洋画批評の人気コーナーでした。それを集めたⅠ~Ⅴ(1940~90年代)は絶版で手に入りません。そこで手元にあるⅡ~Ⅳを除きⅠ、Ⅴを図書館で借りてきました。著者の双葉さん(1910~2009)は観賞作品2万本を超え、淀川長治さんと並ぶ大評論家です。どんな作品も敬意を込めて批評し、その批評文は読んでいて楽しい気持ちにさせてくれます。さてデジタル化、通俗化が進展した90年代、双葉さんの評論は辛口ですが映画愛は健在です。唯残念なのは、その批評魂を継ぐ者が見えないこと。出現期待します2020/04/12
Gen Kato
1
『スクリーン』を毎月買ってこの連載を楽しみに読んでいた時代が懐かしい。自分が気に入った映画(おバカ系コメディが多い)の点数はだいたいあんまり高くなかったけれど、本文ではけっこうおもしろがっているのがわかって慰められたり。このあたりが双葉先生の「評論家」としてのバランス感覚のすばらしさでしたよね。2018/09/02
キムトモ
1
学生時代いろんな辞書辞典にお世話になりましたが、そういう類の中でも一番使用頻度が高くお世話になりました。これからも本棚から出して見返し続けるでしょう。双葉さん亡くなられたとのことで合掌です。