内容説明
火星が第二の地球になる日。これは、もはや単なるロマンでもSF小説でもない。第一線の科学研究をもとに描く地球生命宇宙進出のシナリオ。
目次
第1章 テラフォーミングとは何か
第2章 最重要目標・火星を地球化せよ
第3章 史上空前の大事業・金星テラフォーミング
第4章 太陽系大改造計画
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
柳瀬敬二
4
人類が今の勢いで人口を増やし文明を発展させていけば、いずれは地球の環境を維持できなくなる。もちろんずっと先の話ではあるが、やがては訪れる難題への抜本的解決策として提示されるのが、宇宙に新たなる生存圏を創るというものだ。鏡を使って火星に太陽光を照射して地層に吸収されたガスを解放し大気層を生成させる、金星に隕石を衝突させて高圧の大気層を吹き飛ばす、木星を恒星化させて周囲の衛星の氷を溶かす。いずれも桁外れのエネルギーと時間を要する夢の様な計画の数々。少し古い本だが、類書がなく、よくまとまっている貴重な一冊。2015/04/18
TENERE
2
先頃、NHK-BSの番組「コズミックフロント」でテラフォーミングが取り上げられた際に、この本が紹介されないかと、ちょっと期待したが、出なかった。真面目にテラフォーミングを論じた和書としては唯一に近いと思いますが、残念!2014/02/27
レイス
1
面白かったわー。物語ではないけどsfが詰まってて。惑星サイズの夢の構造物。宇宙空間に浮かばせればいいというわけではなく、そこでも光圧なり、重力なり、遠心力なりの支えが必要なのね。楽しいわー。「レッドマーズ」に出て来るソレッタがただのsfではなく理論として発表されているものだとは驚きだった。そして惑星改造は環境破壊かという倫理も考えているね。2020/03/08
タケミチ
0
火星、金星、その他の惑星衛星のテラフォーミング方法を紹介した本。よくまとまっており、古い本だけど、今でも十分刺激的だし使える本。2015/11/22
ハヤブサの竜
0
金星の殖民に興味があったので読んでみた。話がどんどんでかくなって、ブラックホールを木星にぶち込んだり、別の太陽を持ってきたり、これだからSFは!!2014/02/27