内容説明
あなたのご両親が、おむつを着けられた姿を想像できますか。そうなっても、現場の手間が大変なのだから仕方ないと思えますか。おむつは使用するとしても、「一時的な手段」と考えるべきなのです。『縛らない看護』の著者の監修による、患者・利用者を中心にすえた排泄ケアの実践マニュアル。
目次
第１章 おむつはいったい誰のため―看護・介護におけるおむつの意味（もしも、あなたがおむつをしたら？）
第２章 おむつの弊害（おむつがもたらす５つの弊害；ケアの基本にたちかえる）
第３章 実践！おむつに頼らない看護・介護（おむつに頼らない６つの心構え；排尿のしくみ；排便のしくみ；アセスメントと看護・介護プランの作り方；高齢者の排泄の特徴）
第４章 おむつに頼らない看護・介護の実例（痴呆疾患治療病棟におけるおむつはずし；回復期リハビリ病棟におけるおむつはずし）
第５章 事例紹介―おむつはずしで問題行動がなくなる
著者等紹介
田中とも江［タナカトモエ］
ＮＰＯ法人市民の立場からのオムツ減らし研究学会理事長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Shuuya Hoshino
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昨年の朝日新聞の記事によれば、田中とも江さんは今も高齢者施設の施設長を勤めておられます。医療や介護の現場で現役として50年を超えるキャリアを積んでこられました。おむつ減らしや、拘束廃止のテーマをもって、ずっと取り組んでこられました。実りも得られていると思います。他のことに目移りせずに、手持ちのテーマを深めることで人生が光り輝くとは、なんと素敵なことでしょうか。この点で、介護という分野でキャリアを積んでいる私にとって、田中さんは希望の存在であり、その姿勢を目に焼き付けなければならないと思います。2021/01/28
