内容説明
“「甘え」理論”の土居健郎と、その弟子であり児童精神医学の大家ともなった小倉清による対談集。土居の死後、長らく絶版になっていたものをこのたび再刊しました。厳しくも暖かい精神医学の良心とも言われた土居は、今もなお、優れた治療者として名高い存在です。その土居が語る「こころの治療者のあり方」とは何か?治療者の心構えは何か?精神医学が生きる道はどこなのか?ユーモアあふれる2人の対談は今もなお輝きを失っていません。
目次
第1部 土居先生と小倉先生(対談 治療者としてのあり方をめぐって)
第2部 それぞれの経験(精神療法の訓練について;背中を見て育つ;横浜精神療法研究会と私;アメリカ修行時代;カール・メニンガー先生のことさまざま)
著者等紹介
土居健郎[ドイタケオ]
1942年、東京大学医学部卒業。1950~52年、メニンガー精神医学校留学。1955~56年、サンフランシスコ精神分析協会留学。1961~63年、アメリカ国立精神衛生研究所に招聘。1957~71年、聖路加国際病院神経科医長。1971~80年、東京大学医学部教授。1980~82年、国際基督教大学教授。1983~85年、国立精神衛生研究所所長。その後、聖路加国際病院診療顧問。2009年7月逝去。享年89歳
小倉清[オグラキヨシ]
1932年、和歌山県新宮市生まれ。児童精神科医、クリニックおぐら(院長)、元日本精神分析協会会長。1958年、慶應義塾大学医学部卒業。1959年~1967年、米国留学。ニューヨーク州グラスランド病院、フェアフィールド州立病院、イエール大学精神科、メニンガークリニックなどで主に児童精神医学を専攻。1967年関東中央病院精神科勤務。1996年クリニックおぐら開設、2014年クリニック移転に伴い、初めての試みとなる、親と子のデイケア「れんと」を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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