出版社内容情報
ナチスの戦争犯罪の追及に生涯を捧げ、アドルフ・アイヒマンを裁判に引きずり出したドイツの検事総長、フリッツ・バウアーの評伝。ナチスの戦争犯罪の追及に生涯を捧げ、ホロコーストの主要組織者、アドルフ・アイヒマンをフランクフルトから追跡し、裁判に引きずり出した検事総長、フリッツ・バウアーの評伝!!
1963 年、フランクフルトで大規模な裁判が開始された。戦後もドイツに巣食うナチ残党などからの強い妨害に抗しながら、この裁判を前進させた1人の男がいる。ヘッセン州検事総長フリッツ・バウアーである。彼はナチ犯罪の解明のために闘った。この時代に、かくも激しく敵視され、排除された法律家は他にはいない……。
序文 アンドレアス・フォスクーレン(連邦憲法裁判所長官)
1 アイヒマンを裁判にかけたドイツ人:彼の秘密
2 ユダヤ教徒としての生活:戦後の評価が定まらない法律家が語らないこと
3 1921年から25年までの人格形成期:才能の開花
4 ワイマール共和国の裁判官
5 強制収容所と1949年までの亡命
6 7月20日の人々の名誉回復:彼の功績
7 「謀殺者は我々のもとにいる」:検察官の心誌
8 偉大なるアウシュヴィッツ裁判 1963?1965年:その主要な成果
9 私生活の防衛:彼の葛藤
10 孤独への道:彼の悲劇的な運命
11 浴槽での死亡 1968年
参考文献
注
ローネン・シュタインケ[ローネンシュタインケ]
法学博士。1983 年、エアランゲン生まれ。南ドイツ新聞編集部に勤務。法学と犯罪学を学び、法律事務所、少年刑務所で法実務に従事し、近年では国連ユーゴスラヴィア法廷に関わる。ニュルンベルクからハーグへと至る戦犯法廷の発展に関する博士論文は、「フランクフルター・アルゲマイネ」から「傑作」と称賛された。現在、ミュンヘンに在住。
内容説明
ドイツの未来のため、これからを担う若い世代のためにも、過去の戦争犯罪(強制収容所とホロコースト)と向き合わなければならない…。ナチスの戦争犯罪の追及に生涯を捧げた検事長の評伝!!
目次
第1章 アイヒマンを裁判にかけたドイツ人―フリッツ・バウアーの秘密
第2章 ユダヤ教徒としての生活―戦後の評価が定まらない法律家が語らないこと
第3章 一九二一年から二五年までの人格形成期―才能の開花
第4章 ワイマール共和国の裁判官―浮上する災いとの闘いのなかで
第5章 強制収容所と一九四九年までの亡命
第6章 七月二〇日の人々の名誉回復―フリッツ・バウアーの功績
第7章 「謀殺者は我々のそばにいる」―検察官の心模様
第8章 偉大なるアウシュヴィッツ裁判‐一九六三~一九六五年―その主要な成果
第9章 私生活の防衛―フリッツ・バウアーの葛藤
第10章 孤独への道―フリッツ・バウアーの悲劇的な運動
第11章 一九六八年の浴槽での死
著者等紹介
シュタインケ,ローネン[シュタインケ,ローネン] [Steinke,Ronen]
法学博士。1983年、エアランゲン生まれ。南ドイツ新聞編集部に勤務。法学と犯罪学を学び、法律事務所、少年刑務所で法実務に従事し、近年では国連ユーゴスラヴィア法廷に関わる。現在、ミュンヘンに在住
本田稔[ホンダミノル]
1962年大阪府に生まれる。1993年立命館大学大学院法学研究科博士後期課程修了、博士(法学・立命館大学)。現在、立命館大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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