内容説明
トトカンタ魔術士同盟の主にして、正義の味方ブラックタイガーこと、ハーティア・アーレンフォードは疲れていた。昼は山積した書類の片づけをし、夜はこの街の治安を乱す怪人たちとの飽くなき戦いを行う二重生活に、である。さすがに耐え切れなくなってそれとなく有能なる秘書、ラシィ・クルティに愚痴ってみると、相変わらずの的外れな答えが返ってきた。「なんか昔から変な人多いですよね、この街って」まったく苦労は理解されていないが、確かにそうなのかもしれない。ハーティア自身、こんな話を聞いたことがあった。「凶暴なギャング団が街の裏側を仕切ってたりね」歴史の深いこの街ならば、そんなこともあったりするのだろうが…。今明かされる最古の物語!書き下ろし短編『最初の話』『なんの話やら』の2本を含む、短編5本を収録!ドラマCDはもちろん、フルカラーコンプリート画集も付属の最終巻です!
著者等紹介
秋田禎信[アキタヨシノブ]
1973年生まれ。17歳で第3回ファンタジア長編小説大賞・準入選。『ひとつ火の粉の雪の中』にて作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海星梨
7
KU。最後の2話をボーナスステージと思えないあたり、本当にこのシリーズとフィーリングが合わない。はぐれ旅あと5冊をとっとと読破して、三幕とんで四幕は読まない予定。2023/12/16
メリクル
4
ずっと馬鹿騒ぎしてたシリーズなのに、最後は静かに終了。まあ、これはこれでいいけど。。。2016/05/12
でーたべーす
4
夢とはいえ、オーフェンとクリーオウとマジク、3人の話が読めて何故か感動。2015/12/15
藤崎
3
とうとう無謀編リベンジも最終巻。今回は総ページ半分だけど書き下ろし2倍な塩梅でした。「最初の話」はブラックタイガー回だと思ってたらチャイルドマンの最初の話でした・・・ってか貴方「滅亡を甘受しても構うまい(キリッ)」とかやってたのにこんななってたのかと爆笑。そしてこれまで明言されていなかったキャラ同士の裏のつながりが描かれたりしてファンサービスメインな印象。そしてもう1本は無謀編のノリなはぐれ旅のようでやっぱり長編ノリな感じ。懐かしく不朽な面白さがあって、やっぱ私この作品好きだなと再認識できて楽しかったです2013/06/26
滝壺
2
今回の書き下ろしを読んでからはぐれ旅一巻を考えると・・・いろいろ考えさせられる部分があります。 でもまぁ・・・やっぱりオーフェンは私のラノベ人生の2歩目(1本目はスレイヤーズ)であり、根底に流れてるんだなぁ・・・と思う作品でした。2013/06/27