内容説明
みさと町立図書館分館に勤める遥は、33歳独身の実家暮らし。遥が持参する父お手製の弁当に、岡部主査はいつも手を伸ばし、くすねていく。人事異動でやってきた彼は、図書整理もできないネットサーファー(死語)で砂糖中毒だ。本の貸借トラブル&クレーム対処をはじめ、家庭内の愚痴聞きや遺失物捜索など色々ある“図書館業務”は、ままならないことが多い。でも小さな町の図書館分館では、訪れる人たちの生活が感じられる。理解もできる。だから、ここではちょっと優しくなれるのだ。いなかの図書館を舞台に描かれる、小さな町のハートフル・ストーリー。
著者等紹介
〓森美由紀[タカモリミユキ]
1980年生。派遣社員。青森県出身。著作に『ジャパン・ディグニティ』(第1回暮らしの小説大賞受賞/産業編集センター)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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