出版社内容情報
広がり続けるオタク市場の現在と未来がコンパクトにわかる!
3人に1人がオタク!?オタ活が経済を回す新時代!
オタク市場の現状とは?
オタク的な消費の特徴とは? …etc
内容説明
日本アニメ市場の規模は2兆7000億円?近い将来、人口の85%が「オタク」に!?サブカルチャーや推し活市場の現在と未来がよくわかる!
目次
1章 サブカルチャーとオタクの定義(経済学ってどんな学問?;サブカルチャーってどんな文化?;おたくの起源とは? ほか)
2章 推し活・サブカルチャー市場の現状(オタク市場ってどのような研究がされているの?;推しのいる生活「推し活」ブームでオタク文化はどう変わる?;オタク市場にライトユーザーは参加できる? ほか)
3章 推し活・サブカルチャー市場の未来(「オタク=ネガティブ」の時代が変わり始めたのっていつ頃?;オタクについてはどのような研究がされているの?;「萌え」ってなんのこと? ほか)
著者等紹介
牧和生[マキカズオ]
京都橘大学経済学部経済学科准教授。専門は理論経済学、文化経済学、行動経済学、ホスピタリティ論、現代アニメ文化論など。経済学は人間学であるという視点から、アニメやサブカルチャー、オタク文化を学術的に捉え、さまざまな価値観を持つ他者との共存・共栄の可能性と経済学の在るべき姿について精力的に研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
37
現在進行形で変化し続けるオタク文化やサブカルチャーの過去と現在、そして未来の姿について必要最低限の経済学の知識で分かりやすく説明することを意識して書かれた一冊。オタクやサブカルチャーとは何か、オタクに対する周囲の反応や共感から始まり、「推し活」ブームや「コラボカフェ」、コンテンツツーリズムが地域にもたらす効果、アニソンの隆盛やこだわりが強いオタク同士の関係や推し活疲れなどにも触れつつ、変わりつつあるオタク市場の現状からサブカルチャーの今後を予想する内容で、テーマごとにとても分かりやすく解説されていました。2023/10/02
テツ
14
一昔前のオタクへの迫害と偏見が消え失せつつある理由っていろいろあるけれど、わりと大きなものとして「金になるから」というのがあるよな。経済活動の中で一定の存在感を示すって社会から認知されるためにはかなり重要なファクターなのだ(金を払わないとその作品に貢献していると言えないのかみたいなわけのわからない質問には、そうだよとしか答えられない。君はどんな社会で生きているの?)きもちよく金を払わすためのシステムの構築やその変換について考えつつ楽しく読めました。今後も推しに金を注ぎ込んでいきます。2023/10/28
ゆうゆう
10
思いもよらず面白かった。大好きはオタクでいい。推しの存在が人生を豊かにする。経済も流れる。心も世の中も潤う。Win-Winでいいじゃない。2024/02/02
Tomonori Yonezawa
4
地元図書館▼2023.9.13 初版▼3章171頁、サブカルとオタの定義、推し活・サブカル市場の現状、ゞの未来▼俺には合わなかった。経済“学”として書かれているとは思えないし、オタの分析もかなり浅く感じる。何よりイラストが全然ダメ。オタ推し並べてボサ髪、バンダナ、メガネ、頬ディンプル加工にキャラT。わざとネガイメをコテ化させようとしてんのか、途中から気分も悪くなってきた。▼全部読んでも1時間弱、何度か出てくる岡田斗司夫の本読む方が理解は深まるだろうし、ロングテールで町おこしに繋げるなら木下斉辺りオススメ。2023/11/03
hinotake0117
2
自分の家でもアーティストグッズに相当なお金をつぎ込んでいるがそれをバリバリの経済学准教授が分析し伝える。 小さな物語が推し活を生む、という発想が非常に興味深い。 推しにはストーリーが大切。 昨今の個人主義の世は多様な小さな物語がきっかけで経済が動く。2023/11/14