内容説明
始皇帝の生涯と実像すべてをたどる一冊。始皇帝研究の最前線で検証を続ける第一人者が最新の研究成果を語り尽くす。始皇帝を取り巻く状況と成し遂げた偉業の数々。李信、桓〓(き)、王翦、楊端和などの関連人物を徹底分析。始皇帝没後の世界は果たしてどうなったのか?秦の衰退、楚漢戦争から漢王朝成立の流れを解説。
目次
序章 始皇帝の基礎知識
第1章 始皇帝の誕生
第2章 即位した秦王
第3章 秦王の対外戦争
第4章 始皇帝の統一事業
第5章 始皇帝没後の世界
スペシャルインタビュー 最新の始皇帝研究
著者等紹介
鶴間和幸[ツルマカズユキ]
1950年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。博士(文学)。茨城大学教養部助教授としてつとめ、1985年よりおよそ1年間、中国社会科学院歴史研究所外国人研究員として中国にて研究・調査。1996年より学習院大学文学部史学科で教授をつとめる。専門は中国古代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
11
キングダムや、戦国物のゲームに影響されているようで挿入されているイラストは漫画チックです。内容は意外に細かく史料に基づいた説明がされていて、所々、キングダムとの比較も入っているので漫画が好きな人でもう少し詳しく歴史を知りたい人にもお勧めです。2020/01/19
BIN
6
帯に「最新研究で明らかになった」とあり、かつ大学教授監修とあったので期待して読んだ。キングダムにかなり影響されてるのかキングダム関係によく触られている。李信はじめキングダムの武将について2ページくらいで各々詳しく書かれてます。近年出土されてわかってきた「趙正書」等の情報が含まれているらしく、史記に詳しい人は最後のスペシャルインタビューの方だけで良いかもしれない。今更ですが万里の長城って現在の位置とはほとんど違うじゃないかと認識した。2019/12/08
竜玄葉潤
1
キングダムを読んでいて、再度勉強しようかなと思って手に取った。その意味では最高の本でした。2024/12/14
櫛橋光
1
嬴政じゃなく趙正が正しいかもしれないとの事で、この本では趙正で通しています。ちょっと慣れないかな。いくつかある始皇帝暗殺計画の一つで、荊軻の狙いは趙正の命では無かったと言う説は新しいかったかな。2024/07/23
まいつん
0
最後のインタビューが面白かった!始皇帝への誤った?イメージや司馬遷の記述も徐々に覆されてるとか⁉️かなり異文化や思想にも寛容で取り入れてたとか。史記を全て鵜呑みにするなっちことね!いやぁ〜本当に面白いねぇ😌2021/08/28