内容説明
強者の「3バック」か弱者の「5バック」か?“非常識”な監督たちが作り上げた“普通じゃない”戦術が示すサッカーの未来。
目次
1 3バックの夢(教授とマフィア;オシムの記憶 ほか)
2 ペップのソリューション(ペップの暗号を解読せよ;解読・ASローマ戦 ほか)
3 ワールドカップの3バック(ティキ・タカ時代の終焉;バイタルエリアを消せ ほか)
4 日本サッカーと3バック(オフサイド・ルール改正がはじまり;ベルリンの奇跡 ほか)
著者等紹介
西部謙司[ニシベケンジ]
1962年9月27日、東京都生まれ。早稲田大学教育学部を卒業し、商社に就職するも3年で退社。学研『ストライカー』の編集記者を経て、02年からフリーランスとして活動。95年から98年までパリに在住し、ヨーロッパサッカーを中心に取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハーブ
3
この本では3バックという少数派がサッカー界に革命を起こそうとしている集団が書かれてる。3バック自体は昔からあると書かれていましたが、現代ではそれを更に深く追求していています。グアルディオラとビエルサとファンファールという名将達によって3バックの開拓が止まりません。今後も新しい戦術が生み出されると思いますので、楽しみにしております。2019/02/09
ネネムム
3
ビエルサやグアルディオラ、2014年W杯で3バックを採用したチームなどの戦術解説。記憶が新しいうちに読めてよかった、非常に分かりやすい分析でした。2015/03/10
Yoshihiko Fujimoto
2
グアルディオラのバイエルンから、トルシエの日本まで、各監督がどういうコンセプトで3バックを採用していたかを第三者の視点で分析した本。戦術だけではなく、監督のパーソナリティにも触れられていておもしろかった。 久し振りにサッカー観戦に行きたくなった。2015/04/08
Attyaaaaan107
1
図らずも一番気になっていたビエルサのサッカーの一端について知ることができた。また、グアルディオラが3バックと4バックを変えるタイミングや理由を知ることができた。3バックと一口で言っても前のフォーメーション、チームのプレーモデルによって全く違う意味合いを持つことがよくわかる本だ。2018/08/23
Yuki Nishida
1
3バックとは何ぞやというのは14年のW杯から疑問のまま寝かせていた一冊。弱者の5バックと3バックは違い、そこからポゼッションの話も。 個人として目からウロコだったのはボールを保持する「スペイン型」のポゼッションだけでなく、ボールを刈り取る「チリ型」もあること。ハリルさんはチリ型を目標にチームを作っているのかもしれない。2017/11/20