内容説明
平日の真っ昼間から、温泉入ってひとり飯!?『孤独のグルメ』『花のズボラ飯』の原作者による、狡賢エッセイ。
目次
第1話 綱島温泉と焼き鳥
第2話 高井戸温泉と回転寿司
第3話 笹塚温泉とじゃがいも塩ゆで
第4話 箱根かっぱ天国とシフォンケーキ
第5話 浅草観音温泉と牛すじ煮込み
第6話 蒲田温泉と生ハムサラダ
第7話 深大寺温泉と天盛り蕎麦
第8話 花小金井温泉とアイスクリーム
第9話 戸越銀座温泉と鴨クレソン
第10話 麻布黒美水温泉と焼きそば
著者等紹介
久住昌之[クスミマサユキ]
1958年生まれ、東京都出身。1981年、原作・久住昌之、作画・泉晴紀のコンビ「泉昌之」で書いた短編漫画『夜行』でデビュー。実弟・久住卓也とのユニットQ.B.B作の『中学生日記』(青林工藝舎)で、第四十五回文藝春秋漫画賞を受賞。根強い人気を保つ谷口ジローとの共著『孤独のグルメ』(扶桑社)は、フランス、イタリア、ブラジル、スペイン、韓国などで翻訳出版されている。また、水沢悦子との共著『花のズボラ飯』(秋田書店)は、「マンガ大賞2011」四位、「このマンガがすごい!2012」オンナ部門一位。漫画、エッセイ、デザイン、音楽など、多方面で創作活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
seacalf
62
『孤独のグルメ』でお馴染みの作者が都内の仕事場を抜け出し、近場の温泉とご飯をちゃっかり楽しんでしまうエッセイ。ゆる〜い感じの久住節が炸裂。坊主頭なのにシャンプーを使うユニークな人。茶目っ気があってたまに良い文章もあるが、好みより若干軽すぎる印象。女性編集者さんの麻布「竹の湯」のレポートの方が短いながらも良かった。なんて意地悪を言いつつ、自分も知っている多摩湖自転車道が出てくると嬉しくなったり、箱根かっぱ天国や富士屋ホテルのラウンジ、浅草の煮込み横丁、深大寺の湧水などの行きたい場所が多く見つかり満足。2022/04/21
ホークス
46
2012年刊。「ふらっと朝湯酒」はのんびりして楽しかった。本書はその前に書かれた日帰り温泉体験記。後に閉店した「浅草観音温泉」や「綱島温泉」の古さに呆れつつ喜んでいる。箱根の「かっぱ天国」も寂れてるけどこちらは健在。箱根行きの小田急ロマンスカーを「名前がちょっとダサいのもいい」と言って愛する。関西だと近鉄特急も旅気分がある。「ちゃっかり」とは忙しい中でも自由を味わう精神。『孤独のグルメ』の原作者らしく、安くていい店を見つけたり、安い物を美味しく食べるのがうまい。著者は古い面もあるけど、自由で軽いから好き。2021/06/21
マカロニ マカロン
20
個人の感想です:B。現在深夜ドラマ『昼のセント酒』が放送中。その原作者久住昌之氏が三鷹在住だそうで、そこから徒歩や電車、時には「ちゃっかり」タクシーで、昼間打ち合わせの前などに「ちゃっかり」銭湯に入って、その後「ちゃっかり」昼間から一杯やってしまう様子が書かれている。銭湯に入っているおじさんたちの生態を詳細に観察したり、ひなびた具合(ぼろさ加減)に突っ込みをいれたりの記述が面白い。「食べログ」ではけなされているような地元の飲食店に入って風呂上がりのビールを楽しむような「ちゃっかり」具合もとても気になる。2016/04/26
onasu
17
「孤独のグルメ」の人の都内温泉銭湯&湯上がりちょいグルメ。 てか、都内の銭湯で温泉のところがある、て知られていないよね。おいらは、銭湯のWeb Siteを見て、ちと銭湯巡りもしたので、知っていたけどね。(鼻息) 時間の自由の効く生業を活かして、平日の真昼間にちゃっかり温泉に浸かっちゃおう、て出だしなんだけど、後半になると、土曜だったり、夜だったり。ま、細かいことは、いっか。 是非この湯には、てなとこはなかったけど、ついでがあれば。ちぇ!、先日、麻布十番行ったのにな。も少し早く読んどくんだった。2013/05/28
ドナルド@灯れ松明の火
16
久住さんのエッセイ。孤独のグルメが超有名で、TV東京の実写ドラマ版も録画して観ていた。ドラマ毎週最後で久住本人が実際のお店で飲みかつ食べるそのシーンも良かった。この本を手にしたのだが仕事の合間に温泉(主に銭湯)に入り、帰ってきてまた締切りまで仕事をこなすという何と言うことの無い日常なのだが、やはり温泉への行き帰りや温泉場での情景や通りがかりや居合わせた人たちの描写が面白い。お風呂を出たらすぐにビールはダメでまずコーヒー牛乳。少し体のほてりが治まってからのビールの方が喉越しがいいとの事。今度試してみよう。2013/05/10