内容説明
衣笠や高橋慶彦は、なぜ指導者として復帰することができないのか?新井や黒田は、なぜチームを愛していたのに退団しなくてはならなかったのか?その原因こそが、長期低迷の理由にほかならない!FA騒動、監督問題、球団の体質…多角的な視点から、問題点を徹底分析。「カープのあり方」に一石を投じる話題の書。
目次
第1章 ある球団の終わりのはじまり(交流戦で失速するカープ;球団創設時を彷彿とさせる低迷ぶり ほか)
第2章 フリーエージェント宣言への一本道(カープが逃がした大鯉たち;「時間」も「金」もかけないチームづくり ほか)
第3章 カープ歴代監督の系譜(チームはフロントのオモチャか;現場に介入するフロント ほか)
第4章 年譜からあぶりだされる『球団裏面史』(年譜から見る球団権勢のドラマ;組織が未整備だった「泥縄経営時代」 ほか)
最終章 広島東洋カープは、だれのものなのか?(市民球団の看板を捨てたとき;“個人商店”の大きすぎる“社屋” ほか)
著者等紹介
堀治喜[ホリハルキ]
1953年長野県生まれ。作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
24
広島低迷期に低迷の原因をオーナーやフロントとした怒りの書です。怒りの内容はよくわかりました。ただ題名詐欺だし、理想のスタッフが古田以外は広島出身者というのもご愛嬌かなと思いました。2024/11/14
ようはん
17
カープが連続Bクラスを邁進していた10年前に書かれた本で内容的にはタイトルはそこまでメインでなくカープ低迷の球団への怒りと提言が中心。著者はカープ関連の本をいくつか書いてるだけあって良くいえばカープ愛に溢れてて悪くいえばちょっと感情的に過ぎる感。当時の戦力を考えれば衣笠監督が実現してもそんな変わらなかったとは思う。2021/10/07
Kaz
16
広島は市民球団で、若手育成など地道な球団運営をしていて、それなのに経営難からFAで主力選手をどんどん持っていかれるかわいそうなチーム。という認識がいっぺんに吹き飛びました。投手王国と言われたかつての面影はとうに消え去り、前半調子が良くても優勝は絶対ないと安心させてもらえる、他球団のファンからしたらとても素敵なチームになってしまった広島。昨年の躍進が今年本物になるのか、見物ですね。ところで、表題の件については解決していませんね。どうかと思います。2015/02/06
二分五厘
11
今シーズン首位を独走し、ぶっちぎりの強さでセリーグ連覇を果たした広島東洋カープだが、1991年から昨年のリーグ優勝まで25年、その間18度のBクラス(最下位2度)。その低迷の原因と問題点。選手の球団愛と、経営陣の温度差。確かにFA制度が導入されてから、カープ選手は他球団から取られ放題。でもその分お金は入るし、生え抜き選手も育成出来た。経営陣の考え方が変わったのか。この本、衣笠監督待望論を展開されてるけど、今の選手(2011年時点でも)衣笠現役時代を知らないんじゃ…。指導経験も無いし、今更難しいだろうなぁ。2017/09/26
YOS1968
8
広島ファンのカープ批判。14シーズンでBクラスに甘んじ、20年間も優勝から遠ざかっている広島カープ。唯一の市民球団で、樽募金で球団運営していた印象から、お金にキレイな球団だと思っていたが、要はケチで長期計画に基づいた運営が下手ということ。北海道で大成功したファイターズと比較して、批判を展開している。2012/01/06