出版社内容情報
令和によみがえる名エッセー
『万葉集』は千年以上昔の古典であるにもかかわらず、誰もが苦労せずに読め、自由に感慨をのべることができる。こんな古典のあることは、世界でも珍しい宝物ではないだろうか。そして、本書の筆者の何という豪華な、しかも長い歴史にわたる名文章家ぞろいであることか。――中西進
目次
今よみがえる名エッセーにそえて(中西進)
生きた魂の歌(犬養孝)
東国・名もなき人々の情熱(辻邦生)
防人とその妻の歌(杉本苑子)
うつくしき言つくしてよ(馬場あき子)
「藤波の花」(服部喜美子)
ウノハナ(桜井満)
鴫(川口爽郎)
悽惆の意―詩の頂点(山本健吉)
断念の眉 家持私注(塚本邦雄)
万葉のドラマ(田辺聖子)
『万葉集』のこのへんのところ(中野重治)
若き心の歌(入江相政)
『さびし』の伝統(齋藤茂吉)
万葉集の恋歌に就て(三好達治)
保田與重郎万葉集と家持」年齢の推移と好尚の推移―万葉集を通して(窪田空穂)
万葉集と折口学の方法(高橋英夫)
万葉集錯読の記(岡井隆)
『万葉集』とわたし(大岡信)
日本古代詩歌の魅力―ウェーリーの訳を通して(平川祐弘)
月の詩心(中西進)
著者等紹介
中西進[ナカニシススム]
1929年生まれ。国文学者。東京の人。東大大学院修了。筑波大学教授等を経て、現在高志の国文学館館長、京都市中央図書館館長等を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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