食から描くインド―近現代の社会変容とアイデンティティ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 46判/ページ数 391p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861106330
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0039

出版社内容情報

肉食か菜食か、飲酒か禁酒か、外国人と共食すべきか? 食べるものがその人を作る。食から見る、植民地期から現代までのインド。肉食か菜食か。飲酒か禁酒か。誰がつくるのか? 誰と食べるのか?

国、地域、宗教、カースト、ジェンダー…食にあらわれる「自己」と「他者」。
イギリス植民地時代から現代まで、文学・歴史学・文化人類学にまたがり、インドの食をめぐる刺激的論集!

序章 食から描くインド―近現代の社会変容とアイデンティティ(井坂理穂)

I 食からみる植民地支配とナショナリズム
第一章 一九世紀後半の北インドにおけるムスリム文人と食―郷愁と動揺(山根聡)
第二章 インドのイギリス人女性と料理人―植民地支配者たちの食生活(井坂理穂)
第三章 ナショナリズムと台所―二〇世紀前半のヒンディー語料理書(サウミヤ・グプタ、上田真啓 訳)
第四章 現代「インド料理」の肖像―はじまりはチキンティッカー・マサーラーから(山田桂子)

? 食をめぐる語り
第五章 一口ごとに、故郷に帰る―イギリスの南アジア系移民マイノリティの紡ぐ食の記憶と帰属の物語(浜井祐三子)
第六章 買う・つくる・味わう―現代作家が描く食と女性(小松久恵)

? 変動する社会と食
第七章 もの言う食べ物―テランガーナにおける地域アイデンティティと食政治(山田桂子)
第八章 飲むべきか飲まぬべきか―ベンガルール市でのフィールドワークから(池亀彩)
第九章 ハラール食品とは何か―イスラーム法とグローバル化(小杉泰)

井坂理穂[イサカリホ]
著・文・その他/編集

山根聡[ヤマネサトシ]
著・文・その他/編集

内容説明

肉食か菜食か、飲酒か禁酒か、誰がつくるのか、誰と食べるのか。国、地域、宗教、カースト、ジェンダー…食にあらわれる「自己」と「他者」。イギリス植民地時代から現代まで文学、歴史学、文化人類学にまたがり、インドの食をめぐる刺激的な論考!

目次

食から描くインド―近現代の社会変容とアイデンティティ
1 食からみる植民地支配とナショナリズム(一九世紀後半の北インドにおけるムスリム文人と食―郷愁と動揺;インドのイギリス人女性と料理人―植民地支配者たちの食生活;ナショナリズムと台所―二〇世紀前半のヒンディー語料理書;現代「インド料理」の肖像―はじまりはチキンティッカー・マサーラーから)
2 食をめぐる語り(一口ごとに、故郷に帰る―イギリスの南アジア系移民マイノリティの紡ぐ食の記憶と帰属の物語;買う・つくる・味わう―現代作家が描く食と女性)
3 変動する社会と食(もの言う食べ物―テランガーナにおける地域アイデンティティと食政治;飲むべきか飲まぬべきか―ベンガルール市でのフィールドワークから;ハラール食品とは何か―イスラーム法とグローバル化)

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

にしがき

5
👍👍👍👍 バターチキンティッカのルーツがイギリスにあるのかインドにあるのか 等、正直、これからの人生で使いどころがあるか分からないし、読んですぐ忘れてしまったことも多いけれど、各論文のディープさが読んでいて楽しい。2019/08/28

paxomnibus

1
映画『RRR』の舞台である植民地時代のインド在住の英国人女性(メムサーヒブ)達の事にも触れられていて面白かった。彼女達は料理人を使うのが基本。そのために料理書をよく読んだ、と。バターは高温多湿のインドでは作れず発酵バターが主とか、カレー粉はいちいちスパイスを挽くのを面倒がった英国人が開発したとか、今インドのどこそこ料理というのはナショナリズムが台頭してきてからの最近のものだとか。ヒンズー教徒にはベジタリアンが多いがムスリムは比較的肉を食べる等、食と宗教やカーストが密接に結びついているというのも興味深い。2023/04/25

とろりんとう

1
インドの文化と食との繋がりが良く分かった。2020/08/01

めーてる

1
インドの文化や歴史について、食事という観点から、見つめ直した本。専門的過ぎなくて、でもとても詳細で、とても良かった。インドに行ったことはないけれど、少し、興味が湧いた気がする。2019/07/06

Hanako

1
めっちゃ面白かった。濃厚。2019/04/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13406724
  • ご注意事項