内容説明
シカクさんはマンマルさんに「天才彫刻家!」とまちがえられて、さあ、たいへん。ふたりがほしいものは、ぶじカタチになるのでしょうか?「ぼうし」シリーズの作者、ジョン・クラッセンの絵、ボストングローブ・ホーンブック賞受賞作家、マック・バーネットのお話に、長谷川義史の大阪弁訳がぴったり!
著者等紹介
バーネット,マック[バーネット,マック] [Barnett,Mac]
受賞歴多数の児童書作家。『サムとデイブ、あなをほる』と『アナベルとふしぎなけいと』(ともにあすなろ書房)でコールデコット賞を受賞。カリフォルニア在住
クラッセン,ジョン[クラッセン,ジョン] [Klassen,Jon]
『どこいったん』、ケイト・グリーナウェイ賞とコールデコット賞を受賞した『ちがうねん』、『みつけてん』(すべて長谷川義史/訳 クレヨンハウス)からなる人気の「ぼうしシリーズ」の作者。オンタリオ州ナイアガラフォール出身で、ロサンゼルス在住
長谷川義史[ハセガワヨシフミ]
大阪府藤井寺市生まれ。著書多数。ユーモラスでおおらかな独自の世界を生み出す一方、平和をテーマにした絵本で、新たな境地を切り拓いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
78
このシリーズ、好きです。シカクさんが四角い岩を運んでいただけなのにまんまるさんに天才扱いされてしまい…。まんまるさんのために夜中雨のなか一所懸命なシカクさんが可愛かったです。相変わらずの関西弁のセリフ、冷めた感じの表情の絵も良かったです。自分の中の才能は自分には見えていないところにあるってことでしょうか?2018/10/07
☆よいこ
75
絵本。長谷川義史の大阪弁が良い仕事している▽シカクさんは秘密のほら穴から、しかくい岩を運ぶ。山のてっぺんまでしかくい岩を押し上げるのが仕事。ある日、マンマルさんがやってきて「天才やわ!」とシカクさんを褒め上げた。シカクさんは天才彫刻家で素晴らしい、ぜひ自分の姿に似たマンマルな彫刻を作ってほしいという。腹をくくったシカクさんはしかくい岩を削ってマンマルを作ろうとするも、うまくいかない▽結果オーライ2024/01/12
けんとまん1007
61
シカク、サンカク、マンマルさん。それぞれ、味わいがあって、違いがあるからいいんだよね~。シカクさんの律儀さ、マンマルさんのいい意味の勘違い、思わずニンマリとしてしまう。絵の色合いもいいなあ~と思うし、何より、大阪弁での訳が最高にマッチしている。2020/07/23
きむこ
60
引き続きジョンクラッセン作/長谷川義史訳のこのシリーズ。クセになる長谷川さんの大阪弁。こんなに絵本に向いてたなんて知らんかったわ(≧∇≦)2019/03/03
とよぽん
47
内容も良かったが、色づかいに味わいがあってとても素敵な絵だった。「勘違いは幸せのはじまりやねん。」う~ん、なるほどね。じゃあ、私も勘違いしたい。勘違いってマイナスの言葉というイメージがあるけれど、なかなかハッピーな効能があるんだね。2020/07/13