出版社内容情報
セラミックスというと、粘土などの天然鉱物を混合し、成形、焼成して作られる陶磁器などをイメージする人が多いと思います。もちろんそれは代表的なものですが、家やビルを建てるのに欠かせないガラスやセメントもセラミックスです。さらに、現代ではファインセラミックスが産業、医療、経済を支える超重要な要素となっています。ファインセラミックスとは、高純度な原料や人工的に合成された原料を使用し、精密なプロセスで製造された、より高性能な材料のことをいいます。本書では、まず古典的なセラミックスの歴史と科学を紹介し、セラミックスの化学的・物理学的な性質を見たうえで、ファインセラミックスの製法と性質などを解説していきます。セラミックスのことが一冊でまるごと学べる入門書です。
【目次】
内容説明
遙か古代の土器から始まったセラミックスは、現在でも陶器・磁器に引き継がれている。ガラス・セメントに加え、さらに高純度の原料と製法でつくられるファインセラミックスがあらゆるところで重要な役割を果たしている。全体像が見える「超」入門。大人が教養を楽しめる。
目次
セラミックスって何だろう?
1部 伝統的セラミックスの科学(陶磁器を科学の目で見る;ガラスの歴史と製法を見る;セメントを科学の目で見る)
2部 現代セラミックスの科学(セラミックスの結合と構造を見る;セラミックスの基本的な性質とは)
3部 ファインセラミックスの科学(ファインセラミックスの製法を見る;ファインセラミックスにはどんな種類と性質があるか;ファインセラミックスの未来を見る)
著者等紹介
齋藤勝裕[サイトウカツヒロ]
1945年5月3日生まれ。1974年、東北大学大学院理学研究科博士課程修了。現在は名古屋工業大学名誉教授。理学博士。専門分野は有機化学、物理化学、光化学、超分子化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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