出版社内容情報
哲学者自身の言葉に触れつつ、彼らの「考え方」を解きほぐしながら、西洋哲学の思考の軌跡をたどる一冊。一般に「哲学は難しい」という印象がありますが、実際、哲学書を読んでみると、何を言いたいのかよくわからない文章にぶつかることがあります。その理由は、哲学独特の概念や用語、そして日本人とは異なる世界観(神)です。逆に、この二つの問題をクリアすれば、哲学者が問題としたことや言いたいことも見えてきます。そこで本書では、哲学者自身のテキスト(原文翻訳)を引用し、わかりにくい原文には「超訳」を付すことによって、哲学者の言わんとすることを平易にあぶり出します。さらに哲学者の「考え方=哲学者のアタマの中」を解説し、その思考の「核」に迫ります。単に要約された概説を受け身で読むのではなく、原文に触れることによって、直接、哲学者の考え方を共有することを目指します。哲学者の考え方の大事なところを、語り口調かつ“フツーの言葉”でわかりやすく解説した「哲学者たちの思考をたどる西洋哲学入門」です。
内容説明
哲学者たちはどんな問題に取り組んできたのか?彼らの思想をただ抽象的に要約するのではなく、その代表的なテクストの一節を通して向き合う一冊。
目次
序
1 哲学の難しさと楽しさについて
2 哲学講義の実況中継(ソクラテスとプラトン;ソクラテスとヴェイユ―さあ、もうそんなことは考えないようにしなさい;アリストテレスと「実体」―存在論の始まり;トマス・アクィナス―一足早いルネッサンス;アウグスティヌスとデカルト―神との対話;デカルトとパスカル―科学の運命;「明日も日がある」か?―ヒュームとウィトゲンシュタイン;ベーコンとロック―理性よりも経験;スピノザ―考えることの楽しみと幸せ;ライプニッツ―論理に置き去りにされる人間;ヒュームとカント―経験論の衝撃;ヘーゲル―世界は理性でできている;ニーチェ―現代思想の原型;ハイデガー―神なき存在論;ウィトゲンシュタインとマイケル・ポランニー―語りえぬもの)
著者等紹介
三苫民雄[ミトマタミオ]
1958年福岡市生まれ。明治大学二部法学部非常勤講師、名古屋法経情報専門学校堀田校教諭、近畿大学通信教育部非常勤講師を経て、現在、愛知産業大学短期大学通信教育部国際コミュニケーション学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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