出版社内容情報
「原子・素粒子・量子の世界」を、化学を専門とする著者が易しく解説していきます。量子の世界の理論である「量子論」は、「相対性理論」と同じように物理の領域の話ではありますが、量子論が最も活躍している領域は化学と言えるかもしれません。宇宙のように広大で高速な領域を扱う相対性理論と正反対に、量子論は極小の物質、世界を扱います。一般の方々にとって、極少の物質と言って思い浮かぶのは分子、原子、原子核、電子などではないでしょうか? 科学の領域でこれらを日常的に扱うのは化学です。原子、電子を専門とする化学的な観点から量子の世界を解説してみると、多くの科学現象を見なれた図で示すことができます。図を見ながら具体的に、感覚的に理解することができるのです。本書は、量子の世界に初めて接する読者が、無理なく最後まで読み進むことができることを目指した入門書です。
内容説明
万物を構成する究極の極小物質が「素粒子」。原子・素粒子の振る舞いを記述する「量子」の世界。宇宙の誕生の物語にまでつながる原子・素粒子の活動から量子論の発展・理論の概要までをやさしく解説する。全体像が見える「超」入門。大人が教養を楽しめる。
目次
第1章 素粒子とはどんな物質なのか
第2章 極小の世界へ 量子論の夜明け
第3章 原子構造を量子論的に見る
第4章 分子構造を量子論的に見る
第5章 素粒子から原子核構造を見る
第6章 原子核反応と宇宙を生成したエネルギー
第7章 宇宙線の地球と人間への影響を見る
第8章 量子論は現実世界でどう活用できるか
著者等紹介
齋藤勝裕[サイトウカツヒロ]
1945年5月3日生まれ。1974年、東北大学大学院理学研究科博士課程修了。現在は名古屋工業大学名誉教授。理学博士。専門分野は有機化学、物理化学、光化学、超分子化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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zoe
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