出版社内容情報
身近な生きもの、なじみ深い生きものを取り上げ、それらがどのように進化してきたか、最新研究を踏まえながら紐解いていきます。
第1章は「イヌ――もっとも身近な伴侶動物の起源」「ネコ――イエネコ進化史」「ウマ・ロバ――文明に大きな影響を与えた家畜の起源」「スズメ――鳥類最大グループの多様性」といった【身近な動物たちの起源】のお話。第2章【植物とそれに依存する生き物たち】と第3章【大繁栄する昆虫たち】では、植物や菌類、昆虫の進化や起源を紹介します。そして、第4章【進化する進化生物学】では、進化生物学に関する興味深いさまざまな話題を語ります。
著者は、日本科学読物賞や日本進化学会賞・木村資生記念学術賞などの受賞歴がある、進化生物学者の長谷川政美先生。近著に『進化38億年の偶然と必然』(国書刊行会)や『ウイルスとは何か』(中公新書)などがあります。
生き物の家系図である「系統樹」をはじめ、図や写真をふんだんに掲載。進化にまつわる信頼できる最新情報満載の一冊です。
内容説明
生きものの家系図である「系統樹マンダラ」をはじめ、著者みずから撮影した写真をふんだんに掲載。進化にまつわる信頼できる最新情報満載の一冊。
目次
1 身近な動物たちの起源(イヌ―進化はヒトとともに;ネコ―ヒトにとって何なのだろうか?;ウマとロバ―文明に大きな影響を与えた家畜;クマ―ヒグマとツキノワグマの起源;コウモリ―自力で空を飛べる唯一の哺乳類;スズメ目―鳥類最大グループの多様性)
2 植物とそれに依存する生き物たち(巨木の起源―コケが陸上に上がってから;菌類の驚くべき役割―酸素欠乏事件;タマムシ―気を食べる美しい虫;小さな生き物―物質循環の立役者)
3 大繁栄する昆虫たち(昆虫の起源―大繁栄する節足動物;昆虫と植物のあゆみ―もちつもたれつの関係;無慈悲なハチと慈悲深いハチ―利他行動の進化;チョウとガ―植物の共進化)
4 進化する進化生物学(退化と中立進化―分子レベルで見える世界;性選択はメスの好みで決まるのか―抵抗と受容の歴史;音楽の起源を探る―進化学的アプローチ;海を越えた動物の移住―海流と生き物の分布;生き物たちの進化を捉える―多面的なものの見方のススメ;思い出に残る生き物たち―出会いと別れ)
著者等紹介
長谷川政美[ハセガワマサミ]
1944年、新潟県生まれ。統計数理研究所名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。理学博士(東京大学)。専門は統計遺伝学、分子進化学。1993年に日本科学読物賞、1999年に日本遺伝学会木原賞、2005年に日本進化学会賞・木村資生記念学術賞など受賞歴多数。全編監修を務める「系統樹マンダラ」シリーズ・ポスターの制作チームが2020年度日本進化学会・教育啓発賞、2021年度日本動物学会・動物学教育賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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