出版社内容情報
日本に住んでいると、誰もが火山と無関係ではいられません。日本には山の見えない場所がどこにもないのと同じように、火山と無縁でいられる土地はどこにもないと言えるのです。そんな火山は仰げば美しく、近寄れば私たちに温泉を提供してくれます。一方で、ひとたび噴火をすると、噴煙を巻き上げ灰を降らし、地震も引き起こします。
本書では、日本の、そして世界の火山現場に赴き、調査を続けてきた著者が、火山の噴火に関わる現象ごとに章立てし、多くの画像を使いながら解説していきます。火山による災害・防災対策の現状と、火山の基礎知識もそれぞれ章にまとめました。机上の教科書的な入門書ではなく、現場の岩の感触や熱を感じながら火山の仕組みと全体像が学べる一冊となっています。
内容説明
日本と世界の火山を調査してきた著者が、火山の現象ごとに、豊富な現地の写真を使ってその仕組みを丁寧に解説。
目次
第1章 流れる溶岩
第2章 降り注ぐ噴出物
第3章 マグマの通り道
第4章 割れ目は語る
第5章 火砕流とその仲間たち
第6章 火山が崩れる
第7章 マグマと水のせめぎあい
第8章 火山がもたらす災害と防災対策
第9章 火山の基礎知識
著者等紹介
宇井忠英[ウイタダヒデ]
1940年東京都生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。北海道大学名誉教授・NPO法人環境防災総合政策研究機構理事。専門は火山地質学・火山防災。火砕流と岩屑なだれの発生や堆積機構を研究し、大学を退職後は火山噴火などの自然災害の軽減に関わる啓発活動に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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