内容説明
臨場感あふれる解説で、楽しみながら歴史を“体感”できる。『史記』に基づいた正史で描く楚漢戦争。
目次
第1章 天下統一(すべてを「皇帝」の下に―始皇帝の中央集権政策;梵書坑儒の真相―始皇帝の統一事業 ほか)
第2章 天下動乱(王侯将相寧んぞ種有らんや―陳勝・呉広の乱勃発;囚人の兵―陳勝・呉広の乱鎮圧 ほか)
第3章 覇王誕生(我が子房を得たり!―関中を目指す劉邦;跪く白装束―秦の滅亡 ほか)
第4章 楚漢戦争(前期)(暗渡陳倉―三秦平定;項羽の苛立ち―東征開始 ほか)
第5章 楚漢戦争(後期)(天下事大定矣―〓陽の陥落;印綬剥奪―成皋の陥落 ほか)
著者等紹介
神野正史[ジンノマサフミ]
河合塾世界史講師。世界史ドットコム主宰。ネットゼミ世界史編集顧問。ブロードバンド予備校世界史講師。歴史エヴァンジェリスト。1965年、名古屋生まれ。出産時、超難産だったため、分娩麻痺を発症、生まれつき右腕が動かない。剛柔流空手初段、日本拳法弐段。立命館大学文学部史学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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coolflat
12
17頁。「王」を冊封すると、王というものは司法権・立法権・行政権・徴税権・軍事権・警察権・鋳貨権などすべての統治権を有し、しかもその地位を子に継承させることができるため、独立政権としていつでも反旗を翻すことが可能で、中央は諸侯と対立するたび軍事力でこれをねじ伏せなければならない。その点、郡県制ならそうしたことはない。郡県制とは、封建時代の「国」に代わって全国に行政区「郡」を置き、その群の中に「県」を設置したもので、それぞれ「郡守」、県には「県令」という地方長官が派遣される。2023/06/16
スプリント
5
劉邦と項羽の対比が面白い。 取り上げているセリフは司馬遼太郎の作品からのものが多い気がする。2024/12/15
白いカラス
2
人にはそれぞれ生まれついて持って生まれた才というものがあります。それを自分で発掘・自覚しこれを生かした人生を歩むならば、その人の人生は開ますが、項羽の人生は、これに逆らうとその末路は悲惨であるという良い例かもしれませんね。2025/03/01
はる
2
意外に知らないことが多かった。わかりやすいが、劉邦の死期まで書いてほしかった。2022/07/12
とし
1
始皇帝から劉邦と項羽までの中国の歴史を楽しく学べました!2023/03/17