出版社内容情報
紀元前221年、秦王政は斉を滅ぼし、史上はじめて中国を統一しました。それまで中国は、各諸侯が分立抗争する状態にあり、中国全土を一人の王のもとで支配されることはなかったのです。そのような中国はいかにして統一に向かっていったのでしょうか。
本書ではその過程にあたる春秋戦国時代を、臨場感あふれる解説で詳しく描いていきます。この時代には、歴史の展開や思想など、その後の中国史の原型となる要素が詰まっており、中国の歴史を理解するためには避けて通れません。中国史をこれから学ぶ方にもおすすめです。まるで劇を見ているような感覚で歴史を体感できる一冊!
内容説明
「春秋戦国」といえば、550年という中国史上もっとも永きにわたる戦乱時代であり、中国の古典・故事・成語・四字熟語・諺などは、この時代に由来するものがたいへん多い。それどころか、「中国」という国家・民族のアイデンティティはこの時代に培われたものといって過言でなくこの時代の歴史を知らずして中国を理解することはできない。
目次
第1章 春秋時代(前期)(笑わない王妃?―周の東遷;最初の覇者―春秋五覇(斉の桓公) ほか)
第2章 春秋時代(後期)(孔子と老子―諸子百家(儒家・道家)
血塗られた玉座―春秋五覇(呉の闔閭) ほか)
第3章 戦国の幕開け(「鉄」の衝撃―春秋末/戦国初頭の経済変革;銭の力―春秋末/戦国初頭の社会変革 ほか)
第4章 秦の抬頭(法を為すの弊、一にここに至るか―商鞅の変法;隗より始めよ―諸子百家(縦横家) ほか)
最終章 天下布武(奇貨居くべし―呂不韋の計画;完全なる粛清―呂不韋摂政期 ほか)
著者等紹介
神野正史[ジンノマサフミ]
河合塾世界史講師。世界史ドットコム主宰。ネットゼミ世界史編集顧問。ブロードバンド予備校世界史講師。歴史エヴァンジェリスト。1965年、名古屋生まれ。剛柔流空手初段、日本拳法弐段。立命館大学文学部史学科卒。「歴史エヴァンジェリスト」として、TV出演、講演、雑誌取材、ゲーム監修など、多彩にこなす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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