出版社内容情報
日本史には誰もが知っているような謎があります。「邪馬台国はどこにあったのか」「明智光秀はなぜ信長を討ったのか」などです。一方、教科書に書かれているようなことの中にも、多くの謎や疑問を見出すことができます。例えば、「大化の改新の真の首謀者はだれか」「頼朝はなぜ平氏を打倒できたのか」「水戸黄門は本当に名君だったのか」などです。本書では、そうした歴史の謎を古代から近現代まで40テーマ取り上げ、証拠となる史料を読み解きながら新しい研究成果に基づいて明らかにしていきます。歴史学者たちがどのような視点で史料を読み、どのように歴史の実像を浮かび上がらせていくのか、その過程も垣間見ることができます。平易な解説で史料に触れながら歴史学者たちの謎解きを楽しめ、古い通説や俗説の認識を改められる一冊です。
内容説明
歴史の真相は史料に宿る!!古代から近現代まで、日本の歴史の新たな実像が見えてくる。歴史にひそむ40の謎に迫る。
目次
第1章 原始・古代(「縄文文化は豊かだった」というのは本当か;邪馬台国とヤマト王権にはつながりがあるのか ほか)
第2章 中世(院政はどのように成立したのか;頼朝が平氏を打倒できたわけ ほか)
第3章 近世(「長篠の戦い」論争―信長勝利の真の理由に迫る;太閤検地の本当のねらいとは ほか)
第4章 近現代(実は江戸時代に始まっていた近代医療;地租改正をめぐる熾烈な駆け引きの真相 ほか)
著者等紹介
松本一夫[マツモトカズオ]
1959年生まれ。1982年、慶應義塾大学文学部を卒業後、栃木県の高校教員となり、20年にわたり日本史や世界史等を担当する。専門は日本中世史。2001年、博士(史学)。國學院大學栃木短期大学、宇都宮大学等で非常勤講師を務めた。その後、栃木県立文書館等を経て2020年3月、栃木県立上三川高等学校長で定年退職。南北朝期の歴史研究をする一方で、日本史教育の実践的研究にも取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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