出版社内容情報
『ブラックホールと時空の方程式』(森北出版)や、YouTubeでのライブ配信「24時間ではしりぬける物理」などで大人気の小林晋平先生による、「物理学のおもしろさ」が伝わる一冊!
“ブラックホール”や“宇宙のはじまり”について書かれた本はたくさんありますが、本書が目指したのは「物理学の考え方」を伝えることです。宇宙に関するワクワクするような話題をより深く理解し楽しむためには、「物理学の考え方」を知っておく必要があります。
宇宙という遠くの世界で起こっている現象が、身のまわりで見られる現象と本質的に同じであるとわかったとき、世界の見え方が変わることでしょう。
内容説明
次元、時空、ビッグバン、ブラックホール、重力波、相対性理論、量子論、超弦理論―学校で習った物理が、宇宙への扉を開く“鍵”になる。宇宙をより深く理解し楽しむための、物理学の本当の基礎。
目次
1 見えない世界を観る(変化に注目するその1―時間変化と力;変化に注目するその2―空間変化とゆらぎ;つついてみる・視点を変える―押してダメなら引いてみな;ウロウロする―「ここはどこだ?」)
2 世界をモデル化する(共通項を見出す―物理の真骨頂;本質を浮き彫りにする―枝葉を落とす;枝葉を落とせないこともある―次元解析;より大きな構造を考える―メタ理論へ)
3 枠に気づく・枠を外す(対称性の話―世界を語る標準語とは?;枠の際まで行ってみる―先人に敬意を表する;数式を使う次元の話―世界が3次元の証拠としての逆2乗則;「常識」が通用しない世界ふたたび―量子力学;2つの「非常識」が合わされば)
4 気配を感じ取る(ブラックホールは謎だらけ;宇宙の始まりと場の量子論;冒険する・前提を疑う)
著者等紹介
小林晋平[コバヤシシンペイ]
東京学芸大学教育学部准教授。1974年長野県長野市生まれ。京都大学理学部卒。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。専門は宇宙物理学、素粒子物理学。東京大学ビッグバン宇宙国際研究センター研究員、日本学術振興会海外特別研究員(カナダ・ウォータールー大学、ペリメーター理論物理学研究所)、国立群馬工業高等専門学校准教授を経て、現職。前任校では在職7年のうち、初年度を除き6年間連続でベストティーチャーに選ばれる。YouTubeチャンネル「PHYSIS Entertainment(ピュシス・エンターテイメント)」主催。2020年に3月には高校物理全範囲を24時間連続で講義するライブ配信「24時間ではしりぬける物理」を企画し、成功させた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まえぞう
Nobuhiko Obara