内容説明
自然や社会のしくみを知ると旅先を見る目が変わる!知的好奇心が倍増する知識が満載!地理学的旅ガイド。
目次
1章 人間の営みを感じる旅(小豆島はなぜオリーブの島?―プランニングを楽しむ旅;焼いた畑はなぜ持続可能?―土の恵みに感謝する旅;フランスの畑はなぜ美しい?―農村の人工美を愛でる旅 ほか)
2章 人間の軌跡に出会う旅(日本はなぜ鉄道大国?―乗り物を使い分ける旅;途上国ではなぜ皆ケータイ?―ICTの普及に驚く旅;人はなぜ都会に集まる?―未来都市を歩く旅 ほか)
3章 未知の文化を愛でる旅(アンデスの民はなぜ帽子をかぶる?―伝統衣装に身を包む旅;南洋のイモはなぜうまい?―本場の料理を味わう旅;古代の遺跡はなぜ今も残る?―先人の偉業に見入る旅 ほか)
著者等紹介
松本穂高[マツモトホタカ]
茨城県つくば市出身。茨城県高等学校教諭。信州大学、北海道大学大学院で地理学を学ぶ。博士(環境科学)。筑波山地域ジオパーク認定ジオガイド(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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セレーナ
8
中学の地理の教科書を読みやすく、資料集とドッキングさせた感じ。最近地政学に興味があって、その前の前提知識の整理に良かった。説明の随所に「写真①のように」という案内があり、授業を受けてるようで良い。2022/02/05
紫砂茶壺
6
「海沿いはなぜ発展する?」のような素朴な疑問から始まって、そうなった地理的な要因を簡潔に説明している。旅先でふと疑問に思うような内容を掘り下げているのでわりと実用的。気候風土が特有のライフスタイルを形作るパターンが多くなるべくしてそうなっている。地理的素養があるとないとで旅先での経験は大きく違ったものになると思った。本書はあくまでも入門書の扱いなので、物足りないのも事実。エリア別に7冊ぐらいに分割して、もっと掘り下げてみてもいいと思った。2021/08/13
英
3
結構お勉強ちっくな部分もあったけど楽しめた。 ペンギンが南極に住むのは底から表面に向かう海流があって魚を取りやすいから。アンデスの帽子とポンチョは高山の強い日差しから守り、一日に四季があるような天候で衣類を調整するため。北方の樹木はまっすぐ高く、同じくらいの長さに伸びるから使いやすい木材になる。2021/09/13
向山 彰彦
3
旅の楽しさに地理を添えているのかと思ったらほぼ地理のお勉強の方が主軸。でもまあ確かに地理や歴史を知ると旅も楽しくなるだろうなとは思わされた。ただお勉強っぽいので、とりあえず旅の楽しさを知りたい、という感じではない。2021/01/18
さたん・さたーん・さーたん
2
高校地理の先生が地理知識と実際の体験を交え旅先の素朴な疑問を深掘り。異郷の地で疑問が生まれるのは普段の自分の生活との違いに気づくから。世界は食事も建築も衣服も多様で、それはその土地土地の気候や環境が違うから…それこそが地理的視点の気づきになる。 豊富なカラー写真で世界中の営みが紹介される中で一番印象的だったのがインドのムスリム商人の写真。古くはフェニキア人やアラム人たちが交易圏と共に言語を広めてきたとされるが、人が交流し商売が成立することで言葉や信仰を共有していく様が実体を持って見えた、これが旅か。2024/01/27