歴史は景観から読み解ける―はじめての歴史地理学

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歴史は景観から読み解ける―はじめての歴史地理学

  • 上杉 和央【著】
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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784860646349
  • NDC分類 290.18
  • Cコード C0025

内容説明

「歴史」と「地理」の交差点に立ち、全体を見渡す学問―それが歴史地理学です。本書ではその歴史地理学的アプローチによって、実在の景観に刻まれた歴史や地域の個性を読み解いていきます。

目次

第1章 歴史と地理の交差点
第2章 歴史の道をたどる
第3章 道を比較してみる―銀を運ぶ二つのルート
第4章 観光名所の歴史地理を探る
第5章 「景観」の誕生―文化的景観とは何か?
第6章 自然と暮らしが生む文化的景観を読み解く
第7章 景観の変遷を読み解く
第8章 山村景観から地域の歴史と個性を読み解く

著者等紹介

上杉和央[ウエスギカズヒロ]
香川県出身。博士(文学)。京都府立大学文学部准教授。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。京都大学総合博物館助手・助教、京都府立大学文学部講師を経て現職。日本の景観史に関する研究、および文化的景観の調査と保存活用についての研究と実践をおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

40
普段見慣れている身近な地域でも、何故だろうという疑問の目で見ていくと、そこには知的好奇心を刺激する豊かな世界が広がり、現地の見学や地図、昔の写真・建物、古文書や言い伝え、自然的景観の観察など、様々な道具を駆使する事で地域の持つ特色や歴史が見えてくる、と著者は言う。その上で、いくつかの地域の歴史地理が、具体的な研究の手法と共に示される。観光名所として天橋立、自然と暮らしが生む文化的景観では愛媛県奥内の棚田、滋賀県の伊吹山の麓に展開する東草野の山村景観など、いずれも現地に足を運んだ著者ならではの記述であり、→2020/11/29

壱萬弐仟縁

32
来年度から歴史総合、地理総合が必修になる。ならば、同時に学べる本を読むのが得策だろう。この間、貝原益軒は読書論もあると理解したが、日本三景の件でも出てくる。『己巳(きし)紀行』(1689)で天橋立を取り上げている(71頁)。天橋立は、地図でも写真でも、細いものが連なることの価値を我々に教えている気がしている。細くともつながることの価値である。太くてもちぎれていれば、社会として価値はない。金持ちと貧乏人のつながりは天橋立の社会観に見いだせないかと思える。2021/05/14

六点

29
まさに「歴史地理学とは何か?」を学部1回生に教えるために書かれた本である。著者の出身地である、高松の市街地にある、交差点がどうして「五叉路」になっているのか?という日常の光景から始まり、生野鉱山寮馬車道や石見銀山道、天橋立の景観や地割の変遷、愛媛山中の山村の立地と植生、食生活をも含めた、集落の歴史地理など、多様な側面から歴史地理学の魅力を紹介した本である。地図や画像はカラーで紹介されており、大変読みやすい。終章の滋賀県米原市東草野地区は学生時代民俗調査に入ったことがあり、大変懐かしかった。2021/08/29

jackbdc

11
景観の出発点は視覚。一方で歴史の場合は主役は物語。口述か文書か。ビジュアルに依存する割合は高くない。地理はその中間か。地図は視覚情報がメインだけれど文書による補足が不可欠な部分もある。こうして分類すると著者と同様に歴史より地理好きだった私の認知形態は視覚優位なのらろう。実際に訪れた土地や景色と関連する歴史の知識には特に関心を抱きやすいのも根っこは同じかもしれない。本書では視覚と関連して、聴覚や嗅覚を用いた”景観”の楽しみ方について紹介していた。個人的には同じような体験をしていたこともあり印象深かった。2022/03/25

田中峰和

10
歴史的地理学という用語はあまりなじみがない。いかにも学術的であるせいか。しかも風景ではなく、タイトルに景観と表現しているのも知的に感じた。我々が景色から連想する言葉は景観ではなく、風景のはず。あえて景観と呼ぶのはなぜか。著者は景観という用語の生まれた背景を説明する章を設けている。風景が750年ころの漢詩で使われているのに対し、景観は明治以降。わずか百年ほどしかならない翻訳語。明治期に新しい訳語が多く作られたが、景観もその一つであった。各章で特定の文化的景観を地図と歴史、写真を使って丁寧に説明してくれる。2021/03/17

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