出版社内容情報
地理;地理学;人文;暮らし;遠距離恋愛;空間;みそ汁;貿易;街;人口;移動;多国語;アナウンス;ダイバーシティ;ビール工場;ものづくり;工事;場所;住居;行動;社会;社会問題;余暇;観光;地域;町おこし;村おこし;環境
内容説明
ある出来事や現象は、なぜそこで起こるのか?文化・社会に関わる地理学の考え方や知識が学べる一冊。
目次
第1章 暮らしの中の地理学(遠距離恋愛はなぜ生まれる?(空間の隔たりの地理学)
味噌汁を飲むと温暖化が進む?(貿易の地理学)
近郊の街はなぜ若い人が多い?(人の数と移動の地理学)
多国語アナウンスが意味するものとは?(ダイバーシティの地理学)
ビール工場はなぜ街の中にある?(ものづくりの地理学)
都心部で工事が行われているのはなぜ?(人の住む場所の地理学)
人生いろいろ住む場所あちこち(行動の地理学))
第2章 社会の課題に取り組む地理学(充実した余暇を過ごす(観光の地理学)
地域に活力を取り戻す(地域おこしの地理学)
人と環境の関わりを問う(地理学と環境))
著者等紹介
富田啓介[トミタケイスケ]
1980年愛知県生まれ。2009年、名古屋大学大学院環境学研究科修了。博士(地理学)。名古屋大学大学院環境学研究科研究員、法政大学文学部助教を経て、2016年より愛知学院大学教養部講師。専門は自然地理学、特に地生態学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アキ
74
新型コロナ感染で緊急事態宣言が出される異常事態に、人の移動そのものがいかに経済と結びついているかを実感する。生活上の行動を研究することを時間地理学というらしい。人が地球上で住む場所を定め、集い、生活や商いを進めてきたかは地理学が関係する。その土地に住み着いた理由が、そのままその土地の文化・経済・社会を規定しており、更には今後の問題でもある環境も地理を知らずして語ることはできない。愛知学院大学の教養の講座を10講義受講した気分にさせてくれます。なにより知識というより考え方を示してくれるのが大学の授業っぽい。2020/04/09
かんがく
12
ビール工場や遠距離恋愛などの身近な例から、人文地理学を学べる良い教科書。地理学とは空間の科学。空間にあるものであれば、何でもありな学問。魅力と面白さが伝わってきた。2020/06/10
hatman
7
最初にあとがきを読むべきでした。 大学の教養程度の内容だなぁと思っていたら、その通りでした。私にとっては言葉の定義はどうでもよく、もう少しブラタモリ的な要素がほしかったな。2020/06/13
shigeki kishimura
4
地理学の対象としている範囲がここまで広いとは。熱帯雨林気候とかステップ気候とか、地図の読み方を覚えるだけかと思っていました。2022/03/01
アルミの鉄鍋
4
★4 大学1,2年の一般教養向けなので分かりやすい。そして、昨今の持続可能の視点からも語られておりSDGsに続くところを感じる。最初に記載されてる現代は乗り物が発達したが故に、距離感を長さではなく時間で測ってしまい、それがすぐ行けるモノだと勘違いをさせてしまう。と言う部分は確かに、物事を考える時に歩いて測る距離と言う概念が我々にはスッポ抜かれてると気づかされた。2020/03/22