出版社内容情報
フーリエ解析;フーリエ;解析;数学;正弦波;波;微分;積分;周波数;関数;ベクトル;フーリエ級数;フーリエ変換;ラプラス;ラプラス変換;サンプリング;
内容説明
自然現象や社会現象を「波」と捉え、これを周波数の異なるいろいろな正弦波(cos、sin)で表現することにより、周波数の観点から解析。それ自体が「美しい」と同時に、現代では欠かせない「道具」でもあるフーリエ解析を、丁寧に解説。
目次
プロローグ フーリエ解析を学ぶ前に
第1章 まずは波の造形を体感しよう
第2章 フーリエ解析で使う微分・積分の基本知識
第3章 フーリエ解析で使う三角関数の基本知識
第4章 フーリエ解析で使うベクトルの基本知識
第5章 フーリエ級数ってなんだろう
第6章 フーリエ変換ってなんだろう
第7章 ラプラス変換ってなんだろう
第8章 離散データによるフーリエ解析
第9章 フーリエ変換やラプラス変換を応用してみよう
付録
著者等紹介
涌井良幸[ワクイヨシユキ]
1950年、東京都生まれ。東京教育大学(現・筑波大学)数学科を卒業後、高等学校の教職に就く。現在はコンピュータを活用した教育法や統計学の研究を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まえぞう
6
あらゆる関数を正弦波の重ね合わせで表そうとするフーリエ解析、物理学への応用範囲も幅広いので、勉強すべき分野です。概念はそれほど難しくはないのですか、煩雑なので、時間をかけないといけません。その意味で今回はさわりに触れただけでした。2019/10/11
smatsu
4
二周目。本書の残念な所は、例えば78~79頁でオイラーの公式を示し複素平面上の値がcosθ+isinθの形式からe^iθのような複素指数の形式に変換できることを示している所。ここは本書の後半部分を理解するために本当に重要なことが書いてあるのだが、大変雑な説明でさらっと流してしまっている。ここはもっときちんと説明しなければダメなのでは…本書のレビューで「高校生でもわかるように説明されている」と書かれているのを見かけるが、本当にちゃんと内容まで読んでいますか?表紙と装丁だけ見て雰囲気で言ってませんか?と思う2024/03/18
smatsu
4
涌井良幸氏は数学関連棚でよく名前を見る方で、何冊か読ませていただいたが率直に言ってどうも好きになれない。『ディープラーニングがわかる数学入門』で書いたように肝心なところの説明が雑で、数学書にありがちな行間空き過ぎの問題がある。しかも『ディープラーニング…』では誤植も酷かった。この方の本の良くない所はどれも一見丁寧な説明をしていそうに見えて、読んでみると全然そうではない所だ。それだったら他の数学書のように最初の見かけから「丁寧な説明はしないからそのつもりで読め」という硬派スタイルにして欲しいです。2023/08/26