出版社内容情報
海は天気を左右する。大洋はもちろん、湾のような小さな海も気象に影響を与える。新進気鋭の研究者たちが、海と気象の関係に迫る。近年、海が気象に影響を与えていることが少しずつわかってきました。
南米沿岸の海面水温がいつもより高くなるエル・ニーニョは、日本に冷夏や暖冬をもたらすと考えられていますが、その詳しいメカニズムは謎が多く残っています。
日本近海に目をうつしても、台風や梅雨前線の発達には海の存在が大きなカギを握っていますし、東京湾のような小さな海も内陸部の気象を左右します。
このように海と気象は切っても切れない関係です。
本書では、海と天気の関係について、以下の8つのテーマから探ります。
第1章は、日本のすぐ南を流れる黒潮と気象の関係についてみていきます。
第2章、第3章では、日本の天気を語るうえで避けては通れない、梅雨や台風と海の関係について解説します。
第4章は、身近な海である東京湾が、都市の気象にどのような影響を与えるか考えます。
第5章、第6章では、北極海や熱帯の海で起こっていることを紹介します。
第7章、第8章は、難しい海での観測やコンピュータシミュレーションについて説明し、天気と海の関係をどのように探っているのか、その裏側を覗いてみたいと思います。
気象学や海洋学の分野で活躍する新進気鋭の研究者たちが、それぞれの専門分野の最前線から海と気象の関係について迫ります。
第1章 黒潮と空の研究
第2章 海と梅雨の研究
第3章 海と台風の研究
第4章 東京湾と空の研究
第5章 北極の海と空の研究
第6章 熱帯の海と空の研究
第7章 宇宙と船から見た海と空の研究
第8章 コンピュータの中の海と空の研究
筆保 弘徳[フデヤス ヒロノリ]
横浜国立大学 教育人間科学部 准教授
杉本 周作[スギモト シュウサク]
東北大学 学際科学フロンティア研究所 助教
万田 敦昌[マンダ アツヨシ]
三重大学 生物資源学部 准教授
和田 章義[ワダ アキヨシ]
気象庁 気象研究所 台風研究部 主任研究官
小田 僚子[オダ リョウコ]
千葉工業大学 創造工学部 准教授
猪上 惇[イノウエ ジュン]
国立極地研究所 国際北極環境研究センター 准教授
飯塚 聡[イイヅカ サトシ]
防災科学技術研究所 水・土砂研究部門 主任研究員
川合 義美[カワイ ヨシミ]
海洋研究開発機構 地球環境観測研究開発センター 主任研究員
吉岡 真由美[ヨシオカ マユミ]
名古屋大学 宇宙地球環境研究所 特任助教
内容説明
天気は空を見ているだけではわからない。海を知れば、天気の本当の姿を知ることができる。海は日々の天気に大きな影響を与えています。空と海は密接につながっているのです。新進気鋭の研究者たちが、天気と海の不思議な関係に迫る!
目次
第1章 黒潮と空の研究
第2章 海と梅雨の研究
第3章 海と台風の研究
第4章 東京湾と空の研究
第5章 北極の海と空の研究
第6章 熱帯の海と空の研究
第7章 宇宙と船から見た海と空の研究
第8章 コンピュータの中の海と空の研究
著者等紹介
筆保弘徳[フデヤスヒロノリ]
1975年生まれ。横浜国立大学教育人間科学部准教授。東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科主指導教員。博士(理学)。気象予報士。専門は気象学
和田章義[ワダアキヨシ]
1968年生まれ。気象庁気象研危所台風研究部主任研究官。博士(理学)。専門は台風、大気海洋相互作用。学際的な視点で台風の研究に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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