出版社内容情報
単位の中には「量」の性質を決めている法則の内容が凝縮されている。その歴史と仕組みを知ることで、「物理の世界」が見えてくる。
2002年に出版され、好評を博した企画のリニューアルです。「単位」の意味を考えることによって、複雑に見える物理の原理がスッキリと理解できるようになります。単位の中には、「量」の性質を決めている法則の内容が凝縮されているのです。今作では新たに視覚や聴覚に関する単位の章が設けられ、放射線の測定に使われる単位などの内容も加わりました。そして、国際度量衡総会で検討される、「キログラムの再定義」という話題にも詳しく言及していきます。
第1章 単位の役割
第2章 長さ、時間、質量の単位の歴史
第3章 力と質量の単位
第4章 圧力の単位
第5章 エネルギーと仕事 単位ジュール(J)の話
第6章 単位だけでここまでわかる
第7章 視覚や聴覚の関係する単位
第8章 温度と熱 単位ケルビン(K)とジュール(J)の話
第9章 電気関係の単位群
第10章 プランク定数と新キログラム
第11章 自然単位系
付録の章 放射線関係の単位
【著者紹介】
1949年生まれ。東京大学理学系大学院卒。東京大学総合文化研究科専任講師。専門は素粒子論、量子論、科学論。主な著書に『物理論議のききどころ(全6巻)』(岩波書店)、『現代物理の世界がわかる』(ベレ出版)などがある。
内容説明
科学や技術の進歩により、単位の決め方も変わってきました。質量の単位も「キログラム原器」という時代遅れとも思える人工物による基準から、現代科学の最前線の知識を使った基準に変わろうとしています。これにはプランク定数という、量子力学で登場する基本定数を使います。本書では、そもそもプランク定数とは何か、そして、キログラムはどのように再定義されていくのか等について、量子力学誕生の経緯も含めて易しく解説していきます。
目次
単位の役割
長さ、時間、質量の単位の歴史
力と質量の単位
圧力の単位
エネルギーと仕事―単位ジュール(J)の話
単位だけでここまでわかる
視覚や聴覚に関係する単位
温度と熱―単位ケルビン(K)とジュール(J)の話
電気関係の単位群
プランク定数と新キログラム
自然単位系
放射線関係の単位
著者等紹介
和田純夫[ワダスミオ]
1949年生まれ。東京大学理学系大学院卒。現在、東京大学総合文化研究科専任講師。専門は素粒子論、量子論、科学論
大上雅史[オオガミマサシ]
1967年生まれ。東京大学理学系大学院卒。現在、特許事務所勤務。専門は重力理論、量子論
根本和昭[ネモトカズアキ]
1955年生まれ。東京理科大学理学部応用物理学科卒。現在、茨城県立佐和高等学校教諭。「量」を重視した物理教育を実践。平成24年度日本理化学協会賞(物理部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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