出版社内容情報
植物界では少数派の水草。しかしその生態は不思議だらけ。水中で生きるために独自の進化を遂げた水草は、進化の驚異そのものです。
水草の祖先は、ヒマワリやチューリップと同じように、陸上で生活していました。
じゃあ、ヒマワリやチューリップは水中で生きられないの?
水草は、植物の世界では少数派。しかし、水草の生態は不思議がいっぱいです。水草の祖先が陸上での生活を捨て水中で生きるためには、さまざまな能力が必要でした。それらは創意工夫に満ちあふれていて、まさに水草の歴史は進化の驚異そのものです。
「水草はなぜ水中を生きるのか?」
そんなことを考えながら、水中を生きる植物たちの世界を旅しましょう。
第1章 水草はどのように進化したのか?
1 水草とは?
2 DNAが明らかにした水草の進化
第2章 水草はなぜ水中で生きられるのか?
1 水中で生きるための必須条件
2 水草の形と生育環境
3 変動する水に対応する葉の変化
4 究極の水草たち
第3章 水草はどのように子孫を残すのか?
1 花らしい花を咲かせる水草
2 水中・水面で起こる驚愕の受粉
3 水媒送粉の進化―ミクロの世界の華麗な適応
4 クローンで子孫を残す
第4章 水草はどのように移動するのか?
1 葉や茎が移動する
2 種子が移動する
3 海流によって移動する―アマモ
4 渡り鳥に乗って8000km-カワツルモ
5 アジアとヨーロッパの分断の謎―コアマモ
第5章 人間の生活と水草
1 生態系における水草の役割
2 人間が利用する水草
第6章 滅びゆく水草をどのように守るのか?
1 日本の水草の40%は絶滅危惧種
2 土の中から蘇った水草―ガシャモク
3 絶滅種を野生に帰す―コシガヤホシクサ
4 植物園が最後の砦に
おわりに
【著者紹介】
1970年東京都出身。国立科学博物館 植物研究部 多様性解析・保全グループ研究主幹。筑波実験植物園研究員を兼任。博士(理学)。専門は水草の進化、分布拡散、遺伝的構造。水草の保全研究にも取り組む。日本では数少ない水草研究者の一人。共著に『新しい植物分類学1』(講談社)『日本の固有植物』(東海大学出版会)『おもしろくてためになる植物の雑学事典』(日本実業出版社)『図解雑学 植物の科学』(ナツメ社)などがある。
内容説明
水草はどのように進化して地球上に出現したのか、陸上から水中へ進出するためにどのような能力を獲得したのかなど、最新の研究成果をふんだんに盛り込んで紹介。
目次
第1章 水草はどのように進化したのか?
第2章 水草はなぜ水中で生きられるのか?
第3章 水草はどのように子孫を残すのか?
第4章 水草はどのように移動するのか?
第5章 人間の生活と水草
第6章 滅びゆく水草をどのように守るのか?
著者等紹介
田中法生[タナカノリオ]
1970年、東京都出身。国立科学博物館植物研究部多様性解析・保全グループ研究主幹。筑波実験植物園研究員を兼任。博士(理学)。専門は、水草の進化、分布拡散、遺伝的構造。水草の保全研究にも取り組む。日本では数少ない水草研究者の一人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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竜王五代の人