内容説明
古文は現代語とは違いますのですんなりとは読めません。しかし時代が違うとはいえ同じ日本人が書いた日本語です。それぞれの文章の書かれた時代や作者の立場を想像しながら読んでみると、遠いと思っていたものが、ふと近くに感じられる瞬間があります。本書では、古文をこよなく愛する著者が、さまざまな時代とジャンルの古文を身近な大学入試問題から手始めにとりあげ、読解の基本もチェックしながら楽しく読んでいきます。
目次
序章 「入試古文」を考える
第1章 昔話を読み直す…時代による変容
第2章 浄瑠璃・狂言を読む…セリフの面白さ
第3章 俳文を読む…軽いトークを聞くように
第4章 歌物語を読む…歌から始まるストーリー
第5章 仏教説話を読む…真実を見通すまなざし
第6章 説話を読む…コメントする視点のあり方
著者等紹介
松尾佳津子[マツオカズコ]
1963年大阪生まれ。京都大学文学部卒業。同大学院文学研究科国語国文学専攻博士課程を経て、現在は主に河合塾で古文を教えている。専攻は中古中世の和歌(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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