内容説明
漢文の読み方の基本から始めて、最後には送り仮名や返り点の付いていない文章(白文)にも挑戦。さあ漢文を読みましょう。
目次
第1章 送り仮名・返り点の付いている漢文を読む(「矛盾」の話『韓非子』;「きびしい政治は虎よりも恐ろしい」『礼記』;三国時代の英雄「関羽」と軍師「諸葛亮」『三国志』陳寿;「熟練の技」『帰田録』欧陽脩;「黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る」李白;「春望」杜甫)
第2章 返り点の付いている漢文を読む(「推敲」の話『唐詩紀事』;「ホタルの光、窓の雪」『晋書』;「職務を忠実に守る」『韓非子』;「伯楽と名馬」「雑説」韓愈;「幽霊を売った男」『捜神記』)
第3章 送り仮名・返り点の付いていない漢文を読む(「母の老いを知る」『説苑』;「進んでいる舟にしるしを刻みつけた男」『呂氏春秋』;「書物からの知識よりまず体験せよ」『荘子』)
著者等紹介
幸重敬郎[ユキシゲヨシロウ]
1963年大分市生まれ。愛媛大学法文学部卒業。熊本大学大学院文学研究科修士課程修了。専攻は中国史(宋元時代)。1994年から予備校で漢文を教え始める。1997年より河合塾講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミリエ
3
漢文は高校時代お得意で貴重な得点源でしたが、こんなにしっかりとは理解していなくて、感覚で読んでいました。高校時代にこういう本を読んでおくと、もっと楽しめたかもしれません。 2012/08/06
まめなやつ【多摩市多摩センター整体マッサージ】
2
漢文のルールをかいつまんで復習したいときに読むのにちょうどいいかも。高校の頃を思い出した。2012/01/15
dobrydenkrtek
1
丁寧に一文一文、一語一語解説してくれているので、読みながら理解が進む。本全体から得られる情報の量としては決して多くはないが、しかし漢文を読むとはどういうことか、読み方も含めて実感できる。送り仮名を外し、白文にまで挑戦するうちに漢文に次第に慣れられるように構成されている。これ1冊で漢文を読みこなせるわけではないが、漢文を読む基礎固めになるとても良い入門書だ。一部訳文が抜けている箇所があるのが入門書としてはちょっと残念だが、本文のほうにはちゃんと訳が載っているので心配ない。2018/04/10
偽バッジョ
1
素晴らしくわかりやすく丁寧な本。高校で習う漢文レベルの初心者、中級者にうってつけ。取り扱ってる話もなじみのあるわかりやすいものが多いが、ちょっと間違えそうな癖のある話も混ざっててバランスがいい。センターレベルでもそこそこいけそう。図書館で軽い気持ちで手に取っただけの本だったが、これは是非とも購入せねば。値段が高いことだけが難点(1700円超え)。2015/05/24