内容説明
「わたしたちの住んでいるこの世界は、どのように始まり、どこへ行くのだろうか」人々はいつも、このような疑問を抱いてきました。現在、高度に発展している諸科学は、理論的にまた具体的に証拠を挙げて、こうした宇宙や地球の歴史に関する疑問に応えようとしています。本書は、近代以前の宇宙論や地球論の物語から、近代的な天文学や地質学の成立史を経て、20世紀の宇宙生成論や地球変動論の発展史まで、ダイナミックに展開してきた科学の歴史を、分かりやすく語りかけるものです。
目次
序章 地学事始め(地球の大きさから;地球はどれだけ古いのか;地震の理解はどのように進んだか)
第1章 近代以前(~17世紀)(概説;地学―地球論の発生と展開;天文学―天動説から地動説へ)
第2章 近代(18世紀~19世紀)(概説;地学―地質学の勃興;天文学―近代天文学の展開)
第3章 現代(20世紀)(概説;地学―大陸移動説からプレートテクトニクスへ;地学―システムとしての地球;天文学―宇宙は膨張していた;天文学―元素の合成―星は元素の溶鉱炉)
著者等紹介
矢島道子[ヤジマミチコ]
1950年生まれ。東京大学理学系大学院卒。現在、成蹊大学工学部など非常勤講師。日本地質学会、日本科学史学会その他所属。専門は古生物学、一九世紀地質学史・生物学史
和田純夫[ワダスミオ]
1949年生まれ。東京大学理学系大学院卒。現在、東京大学総合文化研究科専任講師。専門は素粒子論、量子論、科学論
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