出版社内容情報
せわしない毎日の中に「忘れてはいけないこと」はきっとある。それに気付くことができたなら。何気ない日々の手触りを感じる喜び。
【著者紹介】
1958年、北海道小樽市生まれ。随筆家。東京都武蔵野市教育委員。朝日カルチャー(新宿)「エッセイを書いてみよう」講師。特技は、何気ない毎日に、おもしろみを見つけること。趣味は山歩きと歌舞伎、宝塚の観劇そして将棋。著書に『朝ごはんからはじまる』『まないた手帖』(ともに毎日新聞社)『おとな時間の、つくりかた』(PHP文庫)『暮らしと台所の歳時記――旬の野菜で感じる七十二候』(PHP研究所)『ごぎれい』『台所から子どもたちへ』(ともにオレンジページ)『家族のさじかげん』(家の光協会)ほか、多数。
目次
1部 めぐる季節のなかで(秋;冬;春;夏)
2部 忘れたくない(食べる;猫とわたし)
3部 ものがたりは行く道を照らす(何をしたらいいか、わからないとき;静かに、そっと;見えない恩;思いがけない「せんせい」たち;わかろうとするこころ;川をわたる;ハッピー・エンディング;生き抜く)
著者等紹介
山本ふみこ[ヤマモトフミコ]
1958年、北海道小樽市生まれ。随筆家。東京都武蔵野市教育委員。朝日カルチャーセンター(新宿)「エッセイを書いてみよう」講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びわこっこ
30
同年代の随筆家が、季節毎の暮らしと本の紹介を著した、歳時記のようなエッセイ。💐 シニア世代は、身体も頭も気持ちについて来られなくなって、忘れないように、メモを執ることで補う必要性をヒシと感じているときに、タイムリーな本でした。第二部では、「忘れたくない」という小見出しで、「食べる」と「猫とわたし」が記されて、刺身サラダや、にんじん🥕ケーキのレシピ等が載っている。忘れたくない事に、シニアらしく、食べる楽しみと趣味嗜好について書かれていることに、納得と共感!👍 日々を愉しく暮らしたいものだ。2022/12/20
さなごん
18
中3の子どもがお腹にいる時に出会った山本ふみこさんの本。私には真似できないこと多いけどでも遠くを照らす灯りのような感じでたまに読みたくなる。今回は時の流れを特に感じた。丁寧に暮らすためにできること意識してみようかな2016/05/18
はこ
13
山本さんのエッセイ本当に久し振りでした…なかなか新刊が出ず、ヤキモキしていました。 山本さんの物事への思いはやっぱりいいな~読み始めたときは少し後ろ向きの時だったので、一言一言が心にしみました。本のことを綴った後半も良かったです2015/01/09
kum
12
あたたかい目線で綴られた日々のあれこれと忘れたくないものものの記録。人間らしい暮らしの中に印象的なことばがたくさんあった。◎多くを望まず「これでじゅうぶん」と考える。人の世の道は百も千も万もある。人は思いがけない恩を受けて生きる存在。不運やうまくゆかなさ、失敗や辛さと静かに向き合いながら学ぶ。目に見えないものをわかろうとするこころ。子どもの本は一生の宝もの。2019/01/31
時任ウロ
6
何だか不思議なタイトルに惹かれて読んでみたが、日常エッセイ。でも年の功が見えて、読んでいてためになりました。あくせくしていた日常をゆったりとしたいと思います。2015/06/01