出版社内容情報
日本在住27年、身の回りの気になる出来事を、多彩な中国ことわざに照らして楊逸流に解釈する痛快エッセイ。
【著者紹介】
1964年、中国黒龍省ハルピン生まれ。87年に来日し、お茶の水女子大学に学ぶ。中国語新聞の記者を経て、中国語講師をしながら小説を書き始める。2007年、日本語で書いた『ワンちゃん』で文學界新人賞受賞、2008年に『時が滲む朝』で芥川賞受賞。現在、関東学院大学客員教授、日本大学芸術学部文芸学科非常勤講師を務める。著書に『すき・やき』『陽だまり幻想曲』『あなたへの歌』他多数。
内容説明
言いえて妙、なるほど、納得!の故事・ことわざに「知恵」あり。出典、背景、その意味を、著者が平易に解説。日本在住27年、日々の出来事を、楊流目線でつづるエッセイ「今も昔も、壁に耳あり」深くて“ため”になる中国ことわざ60。
目次
1(やみくもに人を真似ることの愚かさ―邯鄲学歩/東施効顰;じっと待ち続けることの不毛―静如処子、動如脱兎/守株待兎;人は、痛い目に遭わないと気づかないもの―作繭自縛/上医治未病 ほか)
2(龍は中国人にとって特別な存在―葉公好龍/龍陽泣魚;すべてのものに備わる長所と短所―各有所長/拾人牙慧;昨日より今日、今日より明日と思いたい―人心不古/衆心成城 ほか)
3(心をもって接する境地に至る「道」―目無全牛/遊刃有余;春に花咲けば、秋に実がなる―春華秋実/桃李満天下;自分の頭で物事を考える―鄭人買覆/不識自家 ほか)
著者等紹介
楊逸[ヤンイー]
1964年、中国黒龍江省ハルピン生まれ。87年に来日し、お茶の水女子大学に学ぶ。中国語新聞の記者を経て、中国語講師をしながら小説を書き始める。2007年、日本語で書いた『ワンちゃん』で文學界新人賞受賞、2008年に『時が滲む朝』で第139回芥川賞受賞。日本語以外の言語を母語とする作家として史上初の受賞となった。2009年より関東学院大学客員教授、2012年より日本大学芸術学部文芸学科の非常勤講師に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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