内容説明
動物にない人間だけの特性は前へ前へと発達すること。技術や頭脳は高度になることはあっても、元に戻ったり、退歩することはあり得ない。原発をやめてしまえば新たな核技術もその成果も何もなくなってしまう。吉本思想の到達点。
目次
1 3・11以後(絶えずいつでも考えています;精神の傷の治癒が最も重要だ;吉本隆明「東北」を想う;科学技術に退歩はない;これから人類は危ない橋をとぼとぼ渡っていくことになる;東京にいると、暗いんです;風の変わり目―世界認識としての宮沢賢治;科学に後戻りはない;八十七歳は考え続ける;吉本隆明「反原発」異論;「反原発」で猿になる)
2 3・11/以前(詩と科学との問題;“対談”科学の普遍性を問う―長崎浩・吉本隆明;原子力エネルギー利用は不可避;科学技術を語る;科学技術の先端;原子力・環境・言葉)
著者等紹介
吉本隆明[ヨシモトタカアキ]
日本が世界に誇る文学者・革命思想家。1924年、東京月島に生まれる。東京工業大学卒業。苛烈な労働争議と深刻な三角関係を経る。1959~60年、日米安保条約改定に反対する共産主義者同盟に共鳴し、一兵卒として参加。61年、谷川雁・村上一郎と三人で自立的同人誌「試行」を創刊。81~82年、西独を発祥地として反核運動が広がる。日本でも文学者の声明が出される。82年、この運動に対して『「反核」異論』をもって一人痛烈な批判を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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trazom
佐々陽太朗(K.Tsubota)
獺祭魚の食客@鯨鯢
壱萬参仟縁
makio37