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目次
泉屋本『二条城行幸図屏風』四つの鍵
二条城行幸とは
行幸のあらまし
天皇・公家―雅やかなる雲上人
将軍・武家―天下に集う強者たち
観衆―行幸の真の主役たち
衣~寛永のトップモード
食~寛永のグルメ
住~寛永のシティライフ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aisu
18
寛永三年(1626)、天皇が徳川に招かれて御所から二条城へ行った行列…パレードですね。行幸(ぎょうこう)自体も贅を尽くした大掛かりなものですが、それを描いたこの屏風、住友家に伝わるものだそうで、保存状態も良く、今は泉屋博古館(せんおくはくこかん・住友家所持品の美術館)にあります。来年また展示されるそうなので是非実物を見に行きたいです。本は拡大して細かく解説されていて、これを眺めているだけで楽しいです。2017/12/04
chang_ume
6
寛永行幸時の行列描写。屏風全体図が小サイズで全体像をつかみにくい。都市景観や風俗描写への考証や言及もあるにはあるが、もっと書けることはあるかなとも思った。近世前期の京都の都市景観、さらには朝幕関係について理解を深められるほどの内容ではなかった。『寛永行幸記』などの史料引用もなし。類書の多い分野だけに残念。2025/04/29
田中峰和
3
二条城行幸とは秀吉から40年、秀忠と家光親子が後水尾天皇と中宮和子を二条城に招いたときのパレード。その詳細が屏風に描かれた。過密なまでの人物描写は3226人にも及び、わずか6,7センチに描かれた立ち姿でも当時の着衣や風俗がしのばれる。舞台は政治経済文化の中心としての京都、描かれるのは都に君臨してきた天皇と、全国を支配する将軍、そしてそれを見物する京に住む豊かな民。民衆はこの一大イベントを盛り上げる立役者だ。この行幸を演出した将軍は、天皇さえ指図する立場であることを民衆に諭し、二百年以上の体制を確立した。2022/03/13
SK
2
188*京都旅行で二条城をみるかもしれないので、予習に。残念ながら、この屏風は京都にないようだが。天皇や将軍よりも、観衆の姿がいきいきしていて、楽しい。2018/08/16
Ryuji Saito
1
2015年45冊目。 華やかな屏風。実物を見てみたい。2015/05/12