内容説明
『新青年』へダイジェスト連載された「死の濃霧」を84年ぶりに完訳。濃霧の夜に発見されたパジャマ姿の遺体。複雑怪奇な事件の絵模様がコーンフォード警部を翻弄する。
著者等紹介
ケネディ,ミルワード[ケネディ,ミルワード] [Kennedy,Milward]
1894‐1968。本名ミルワード・ロウドン・ケネディ・バージ。英国生まれ。別名にイヴリン・エルダー、ロバート・ミルワード・ケネディがある。オックスフォード大学卒業後、カイロの財務省や国際労働機関などに勤務し、第二次世界大戦終結後、公務を退く。退官後はジャーナリストとなり、“エンパイア・ダイジェスト”誌の編集長を務めた。官吏時代から余技で執筆活動を行っており、1928年にゴードン・マクドネルとの共著The Bleston Mysteryをロバート・ミルワード・ケネディ名義で刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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飛鳥栄司@がんサバイバー
5
雑誌「新青年」で犯人当て懸賞小説として連載された『死の濃霧』が84年ぶりに完訳された。これをダイジェスト連載させて犯人を当てさせるには、少し無理があるのではないかと感じた。完訳された本書でもバタバタした印象がある。意図しているであろう多すぎる証拠や、コーンフォード警部の迷走ぶりが読者の推理を混乱させる。登場人物が少ないので、犯人の絞込みは容易だが、あからさまなミスリードを意識させられる構成となっており、読者にとっては楽しく読めると思う。自分的には、一番驚いたのが意外な探偵役というシニカルさである。2014/10/28
チェス
1
良きミステリ。奥さまが探偵だったのね。楽しめた。2023/10/19
一柳すず子
1
有閑紳士夫妻のお気楽探偵もの。安定感あるミステリ。2015/03/23
kanamori
0
☆☆★2015/07/23
狩屋
0
7.5/102014/11/23