感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまご
19
イタリアン・ノワールなのですね.今から50年近く前の作品ですが,読みやすい!大都会になりかけているミラノの描写が面白い.作品に出てくる通り,今はそんなところじゃなかったぞとか. イタリア作家の作品て,文学作品でもいわゆる裏社会が日常生活に不可分に溶け込んでいる点を問題にすることが多いような気がします. そして作者には,さらに母国の不在という疎外感もある.でもそれが解消されたのが,イタリアらしいところなのか.2017/01/15
maja
12
投獄された過去を持つ医師は、著名な資産家から自暴自棄となって変貌してしまった息子の問題を手段を選ばず解決してもらいたいとの依頼を受ける。安楽死に手を貸したことで全てを失い苦しみを持つ主人公ドゥーカ。「イタリアン・ノアールの父」と称される作家の、ドゥーカ・ランベルティ・シリーズの第一作目。収載されている「私、ウラジミール・シェルバネンコ」のエッセイを読んで、物語の始まりの「誰かの人生を語るのは、一種の祈りではないか?」の言葉が印象的に残る。 2020/06/22
一柳すず子
3
安楽死を行なって医師免許を剥奪された元医師が探偵役。金持ちのぼんぼんのアル中を治す仕事を受けて、アル中のきっかけになった出来事を明らかにしていく過程でヨーロッパにまたがる売春組織を追い詰めていく。医者に心酔している彼女を囮にしてしまって大変なことになるんだけど、話の筋はわかりやすく読みやすい。2016/01/31
よだみな
1
イタリアンノワールであった。新鮮2017/03/05
Genei-John
0
松川良宏さんが解説でお礼の言葉もらっていた。2015/03/31