内容説明
玩具会社で新商品開発に明け暮れる5人の姿と『ゴドーを待ちながら』(S・ベケット)の世界が交錯する物語。演劇の歴史に残る名作、待望の改訂版!変わらない。そして、変わり続ける戯曲。
著者等紹介
鴻上尚史[コウカミショウジ]
1958年愛媛県生まれ。早稲田大学法学部卒業。在学中に劇団「第三舞台」を結成、以降、作・演出を手がける。1987年「朝日のような夕日をつれて’87」で紀伊國屋演劇賞、1992年「天使は瞳を閉じて」でゴールデン・アロー賞、1994年「スナフキンの手紙」で第39回岸田國士戯曲賞、2009年「虚構の劇団」旗揚げ三部作「グローブ・ジャングル」で読売文学賞戯曲賞を受賞する。現在は「KOKAMI@network」と「虚構の劇団」活動中。また、演劇公演の他にも、映画監督、小説家、エッセイスト、脚本家としても幅広く活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽかちゅう
8
この舞台を見に行きましたが、本も買ってよかった!20年前には感じれなかった事がたくさんありすぎ、頁をめくる手がちょいちょい止まりました(笑)逆に昔なら何も気にならなかったであろうギャグのフレーズに眉をひそめかけたりと感情が忙しかった(爆)役者さんも自分も歳を重ねてきてるんだなぁ、とか(^^;5年後はどう感じるのか、楽しみにしとこう♪2014/08/31
Moeko Matsuda
4
私の思う「鴻上尚史作品らしさ」そのものの作品。改訂版だけに、ネタが時代を更新していて面白く読める、が、この作品の面白さはそんなところにはないのだ。分かるか、分からないか、と聞かれたら、正直よく分からない。この人の作品は多くがそうだ。なのに、気持ちが頷く。ああそうだ、そうなんだと深く頷いて、そしてあなたもそうなのか、と心が続ける。何度読んでも、改訂版になっても、それは相変わらず。鴻上作品に通底するのはふわふわでキラキラの圧倒的な淋しさと虚無感。この人は「美しい絶望」を描く脚本家だと思っているが、どうだろう。2019/08/13
ミノレーゼ
4
97年に続いて、2014年の舞台も観劇しました。自分にとって、ひとりで立ち続けることの勇気をくれた舞台、また戯曲です。91年版と読み比べながら、自分の中でグッと心掴まれた作品です。2014/10/27
かず
4
読めば読むほどやっぱり舞台が観たかった(涙)あの掛け合いはやっぱり生で観ないと…でも台本読めて前回と違うところとかが解りよかったと自分に言い聞かせています(-.-)2014/09/29
神楽坂中の湯
4
芝居を見て、初めて脚本を買いました。この夏いちばん心を掴まれた芝居を思い出しながら、最後の台詞、ぼくはひとり、まで一気に読了。楽しかった。2014/09/16