内容説明
晴れた空、青い海、そして…殺人!チャーリー・チャン、初登場作品。E・D・ビガーズの代表作を新訳。常夏の楽園で殺された資産家。彼の過去に隠された秘密とは。
著者等紹介
ビガーズ,E.D.[ビガーズ,E.D.] [Biggers,E.D.]
1884‐1933。アール・デア・ビガーズ。アメリカ、オハイオ州ウォーレン生まれ。ハーヴァード大学を卒業後、ボストン市の新聞社へ就職し、コラムや劇評を担当。1913年に発表したミステリ小説Seven Keys to Baldpateは舞台化され、ブロードウェイで大成功をおさめた。『鍵のない家』(25)に初登場したチャーリー・チャンの名前は作者よりも有名になり、オリジナルストーリーのラジオドラマや映画、絵物語も多数製作されている
林たみお[ハヤシタミオ]
1943年生まれ。一橋大学法学部卒。会社勤務を経て翻訳の勉強を始める。英語雑誌、英語教材、社会科学、ポピュラーサイエンス関連の翻訳協力多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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飛鳥栄司@がんサバイバー
10
チャーリー・チャンの初登場作品。彼の人柄や捜査への取り組み(考え方)など、チャンシリーズの礎になっている。解説にはチャンとファイロ・ヴァンスの比較が書かれており、そちらも興味深い。事件はハワイの富豪が殺され、甥の視点で犯人探しが進められていく。被害者の過去とか数多の証拠品が事件とは大きく関係してこず捨て駒の様に扱われていて、一つの証拠のみが効力を発揮する展開に少々都合の良さも感じたし、犯人特定の決めても若干弱い気もする。当時のハワイと本土、アメリカ東部と西部の考え方なども書かれているのでとても参考になる。2014/09/22
a*u*a*i*n34
8
何でこの作品が読みたい本リストに載ってたのか判らず読んでいたらチャーリー・チャンが出て来てやっと思い出しました。ストーリーはともかく、20世紀始めのハワイの雰囲気が伝わります。2016/07/03
山田喜三郎
4
タイトルと作者しかおぼえていない。たぶん面白かった。ああ、あとハワイの話だということ。あと原始共産制(政?)っていいなとか。
クロ
2
古典的なミステリと感じた。 よくあるように、散見された証拠?の数々と、 一見立派そうな人間として登場してくる犯人。 犯人はある程度予測できるストーリーではあった。 しかし、色々な人種(同じ白人でも東部、西部など)の登場人物と、ハワイの海と空気感の魅力と。 ハワイ旅行に行った後に読む本として、 感じるものか多く、よかったと思う。 (一年積んでたけれども、、)2020/06/27
Fiona
1
読んでいるうちに思い出してきた、昔原書The house without a keyを読んでいたことを。。。なんていうことだ。 舞台はハワイ、いろいろな人種が自然に混ざっていて想像力を書き立てる。読み応えばっちり。2019/09/12