内容説明
韓国推理小説の父祖。早稲田大学在学中『ぷろふいる』からデビュー。江戸川乱歩に私淑した韓国人作家・金来成の日本語作品を初集成!幻の第1長編『思想の薔薇』収録!
著者等紹介
金来成[キムネソン]
1909年、平壌近郊の平安南道大同郡に生まれる。平壌公立高等普通学校を卒業後、1931(昭6)年から1936年まで東京に留学。早稲田大学在学中の1935年、『ぷろふいる』に短篇「楕円形の鏡」が掲載されデビューした。1936年春に大学を卒業して朝鮮半島に帰ったのち、自身初となる長篇探偵小説を日本語で執筆したが、これは日本では発表の機会を得ず、執筆の約二十年後に自ら韓国語に訳して『思想の薔薇』(1953‐56)として発表している
横井司[ヨコイツカサ]
1962年、石川県金沢市に生まれる。大東文化大学文学部日本文学科卒業。専修大学大学院文学研究科博士後期課程修了。95年、戦前の探偵小説に関する論考で、博士(文学)学位取得。現在、専修大学人文科学研究所特別研究員。日本推理作家協会・本格ミステリ作家クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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