内容説明
思想的提案としてのアヴァンギャルドは、今なお存在できるのか!?因襲への「反逆」と「切断」を試みた思想家たちの企てを通じ、真の新しさを追求する思想と芸術の前衛の可能性を「模索」する。
目次
第1部 「新しさ」の美学を模索する―模倣、流行、シミュラークル(「新しさ」という習慣―アポリネール、三木清、タルド;モード、死の誘惑、錬金術―ベンヤミン、レオパルディ、バルザック;「新しさ」の記号論―バルト、ボードリヤール、今村仁司;アヴァンギャルド「猿」の逆説―寺山修司、倉橋由美子、ブルトン、ツァラ)
第2部 ボードリヤールの思想を模索する(消費社会論と「悪」の思想―『消費社会の神話と構造』から『悪の知性』へ;消費社会と現代アート―『芸術の陰謀』の意味するもの;ボードリヤールとヌーヴェル―建築と哲学の対話;ボードリヤールと社会学の終わり―遺稿集解読;ボードリヤール×塚原史対論―システムの終末へのカウントダウン)
第3部 暴力論の系譜を模索する(ソレル『暴力論』再考;ジョルジュ・ソレルと今村仁司―今村暴力論の射程;一九四〇年の「消滅」―ベンヤミンとコジェーヴをめぐる仮説;詩人たちの「名誉」と「不名誉」―第二次世界大戦とフランス文学)
著者等紹介
塚原史[ツカハラフミ]
1949年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、京都大学大学院文学研究科(フランス語フランス文学専攻)修士課程修了、パリ第3大学博士課程(トリスタン・ツァラ研究)中退。現在、早稲田大学法学学術院教授、早稲田大学會津八一記念博物館館長、トリスタン・ツァラ文化文学協会(ルーマニア)名誉会員。専攻:表象文化論(アヴァンギャルド、ダダ・シュルレアリスム研究)、現代思想(ボードリヤール研究)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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