著者等紹介
デ・ラ・トーレ,リリアン[デラトーレ,リリアン] [de la Torre,Lillian]
1902‐1993。本名リリアン・マッキュー。アメリカ、ニューヨーク生まれ。ニュー・ロッケル・カレッジ卒業後、高校教師を務めながらコロンビア大学などで修士号を取得。1932年に結婚した後、コロラド大学の講師を経て、1942年から作家生活にはいった。一時期、二十世紀フォックス社でテクニカル・アドバイザーをしていたこともある。1945年発表の長編『消えたエリザベス』で作家としての地位を確立。1979年、アメリカ探偵作家クラブの会長に就任
中川みほ子[ナカガワミホコ]
神奈川県出身。立教大学文学部史学科卒業。英米文学翻訳家。他名義による邦訳書あり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
飛鳥栄司@がんサバイバー
5
『骨董屋探偵の事件簿』や『探偵ダゴベルトの功績と冒険』と同じ雰囲気を持つ短編集。18世紀のイギリスが舞台となっており、史実に基づいた描写が評価されているらしく、探偵に実在した人物を当てていたり、登場人物も実在の小説家や古物蒐集家などを配置して、洒落っ気たっぷりな歴史ミステリに仕上がっている。特にコレと言った派手さがないので、連続して読んでいると冗長性を感じてしまうところを考慮して、長編と長編の間のブレイクタイム的に2編くらいづつ読むのが効果的だと思う。2014/01/10
timeturner
3
面白~い! よくこんな設定を思いついたなあ。これほど探偵コンビにふさわしい二人はない。博士とボズウェルだけでなく、フィールディングやウォルポールなど同時代の人物が多数登場し、いかにもに描かれているのもいい。2014/01/02
tokyo-zodiac
2
実在の人物、ジョンソン博士とボズウェル(ワトソン役)を主人公に据えた歴史ミステリ集。クイーンの定員選出の一冊ではなく、全四冊からのオリジナル編集。蠟人形館で起こる皮肉に満ちた事件「蠟人形の死体」をはじめ、博士が盲目の判事フィールディング卿とタッグ?を組む「空飛ぶ追いはぎ」新発見された遺稿を巡る怪事件「消えたシェイクスピア原稿」女史が同時期に書いた『消えたエリザベス』と同ネタの実在の事件を扱った「女中失踪事件」等々・・・史実に憶測を絡めつつ、当時の世相をも巧みにプロットに取り入れている。願わくば『Ⅱ』も!2014/11/04
ネクタイおじさん
1
短編にしては登場人物が多いので、人物が把握しきれなくなりそうな気配。そのため登場人物をメモしながら読み進めることにしたのは正解だったみたい。サミュエル・ジョンソン博士は実在の人物との事ですが全く知りませんでした。人物像を知っているとより楽しめるのかもしれませんが、知らなくても十分楽しめました。2023/03/06
kanamori
0
☆☆☆★2015/07/23