内容説明
光石介太郎から青砥一二郎に至る探偵小説から“純文学”への軌跡をたどる。昭和初期の探偵文壇を垣間見させる貴重な回想録を併載。
目次
創作篇(十八号室の殺人;霧の夜;綺譚六三四一;梟;空間心中の顛末 ほか)
評論・随筆篇(作者の言葉(「奇譚六三四一」)
無題
YDNペンサークルの頃
私の探偵小説観
靴の裏―若き日の交友懴悔 ほか)
著者等紹介
光石介太郎[ミツイシカイタロウ]
1910(明43)年、福岡県生まれ。別名・鶏山文作、鷄山稲平、青砥一二郎。東京外語大学ポルトガル語科中退。1931(昭6)年、本名の光石太郎名義で「十八号室の殺人」を『新青年』に発表してデビュー。上京後は江戸川乱歩に師事し、筆名を光石介太郎と改め、次々と作品を発表。戦後になってからは青砥一二郎の筆名で創作活動を続けた。75年、雑誌『幻影城』に「三番館の蒼蠅」を発表し、光石名義を復活させた。1984(昭59)年、病歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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