内容説明
戦争の記憶、創作の舞台裏、松竹との訣別、TVドラマへの進出、幻と消えた大作…。『二十四の瞳』『楢山節考』『カルメン故郷に帰る』『笛吹川』など、多くの名画を世に送りだし、黒澤明と人気を二分した木下惠介の実像に迫る傑作評伝。全49作品のスチール写真と、詳細な年譜を収録した決定版。
目次
「発生の庭」
映画の申し子
実説「蒲田行進曲」
前線と銃後―『花咲く港』『生きてゐる孫六』『歓呼の町』
戦中の涙、戦後の歌―『陸軍』『大曾根家の朝』『わが恋せし乙女』
一家を成すまで―『結婚』『不死鳥』『女』『肖像』『破戒』
喜劇作家の誕生―『お嬢さん乾杯』『新釋四谷怪談』『破れ太鼓』『婚約指輪』『善魔』
日本最初の総天然色映画―『カルメン故郷に帰る』『少年期』『海の花火』
頂点に立つ―『カルメン純情す』『日本の悲劇』『女の園』『二十四の瞳』『遠い雲』
時流に抗して―『野菊の如き君なりき』『夕やけ雲』『太陽とバラ』『喜びも悲しみも幾歳月』『風前の灯』『楢山節考』
松竹大船との訣別
テレビ界への進出
映画への帰還
著者等紹介
長部日出雄[オサベヒデオ]
作家。1934年、青森県弘前市生まれ。早大文学部中退。週刊誌記者、フリーライター、映画評論などの仕事を経て、小説を書き始める。70年から一時帰郷して書いた『津軽世去れ節』『津軽じょんから節』で73年に直木賞、80年に『鬼が来た棟方志功伝』で芸術選奨文部大臣賞、2003年に『桜桃とキリストもう一つの太宰治伝』で、大佛次郎賞と和辻哲郎文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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