内容説明
黒い駱駝に魅入られたのは誰だ!チャーリー・チャンの大いなる苦悩。
著者等紹介
ビガーズ,E.D.[ビガーズ,E.D.] [Biggers,E.D.]
1884‐1933。アール・デア・ビガーズ。アメリカ、オハイオ州ウォーレン生まれ。ハーヴァード大学を卒業後、ボストン市の新聞社へ就職し、コラムや劇評を担当。1913年に発表したミステリ小説Seven Keys to Baldpateは舞台化され、ブロードウェイで大成功をおさめた
林たみお[ハヤシタミオ]
1943年生まれ。一橋大学法学部卒。会社勤務を経て翻訳の勉強を始める。英語雑誌、英語教材、社会科学、ポピュラーサイエンス関連の翻訳協力多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ホームズ
17
久々にチャーリー・チャンを読んだ(笑)今回は珍しくチャンのホームであるホノルルでの事件。怪しい占い師や過去の事件との関係とか色々面白い要素はあったので楽しめる作品ではあると思う(笑)ちょっと後半なって失速してしまった気がしないでも無いけど(笑)とりあえずチャーリー・チャンのシリーズで未読は初登場の『鍵のない家』だけだ。こういうのは復刊とかしてほしいな〜。2013/07/03
tokyo-zodiac
1
横溝正史が絶賛したという、チャーリー・チャン・シリーズの一編の完訳版。かなり以前に『別冊宝石 E・D・ビガーズ篇』で読んだきりだが、解説を見てそれが全体の半分程度の抄訳だったことにまず驚く。正直、犯人指摘のプロセスが、フーダニットの体を為していないなどの不満もあるが、意外な事実が次々と表出してはひっくり返されるなど、なかなか飽きさせない展開が楽しませてくれる。2013/10/26
飛鳥栄司@がんサバイバー
1
ガジェットは、殺人に絡む過去の事件と被害者周辺の怪しげな登場人物であり、それが事件の本質にかかわっているて、軸はしっかりしている。ただし、隠された事実が警察的な捜査と探偵的な推理で提示されておらず、関係者からの自白に頼っているところが場当たり的であるし、犯人特定の決定的な証拠の出され方もいささかご都合的でもある。ポイントが論理的な謎解きでもなければ、犯人との駆け引きを生むサスペンスでもないので、全体的に中途半端な印象になってしまっているのが残念な部分である。あとは横溝の言う「コノ辺ノウマサ」を楽しもう。 2013/08/07
よだみな
0
ああおもしろかった。そして作者の目線があくまでもハワイ観光なんだなと思うのでした。2017/07/13
Genei-John
0
小中学生の頃に読んだ名探偵図鑑には大抵チャーリー・チャンが載っていたものだが、当時は作品は入手困難で、名のみ有名な名探偵だった。横溝正史絶賛の『黒い駱駝』が読めるだけでも嬉しい。2015/03/03