内容説明
避暑地で殺された有名作家ケープコッドのシャーロック初登場。
著者等紹介
テイラー,P.A.[テイラー,P.A.][Taylor,P.A.]
1909‐1976。フィービ・アトウッド・テイラー。アメリカ、マサチューセッツ州生まれ。バーナード・カレッジを卒業後、1931年にデビュー。避暑地ケープコッドを舞台にしたアゼイ・メイヨ物や、シェイクスピア似の元教師が活躍するレオニダス・ウィゼラル物(アリス・ティルトン名義)を精力的に発表した。ほかに、フリーマン・ダナ名義の作品もある
清水裕子[シミズヒロコ]
1967年北海道生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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NAO
44
ケープコッドの別荘地で起きた殺人事件を描いたミステリ。かつて江戸川乱歩が翻訳推理小説を紹介する雑誌「スタア」で紹介されているのを絶賛したのだが、実は紹介されていた作品は同じ題だが別の作品だったという曰く付きの作品で、これが本邦初出版。探偵役が容疑者の雑用係と別荘に住む有閑婦人という異色の取り合わせ。被害者を恨む者たちがあまりに多く、動機もさまざまで、犯人探しを楽しみたい人向き。2022/08/25
cinos
6
動機と凶器に驚いたが、それ以上に探偵の豹変ぶりには驚いた。ヘイクラフト、クイーンの高い評価を受けたそうだが…。2013/06/16
keik29
5
原著1931年刊行のデビュー作。2024/04/02
N.蘭子
3
探偵役のアゼイの人柄や口調のせいか、殺人事件なのにカラッと明るくサクサク読める。まるでユーモアミステリーのよう。アリバイ崩しものなんだけど、面倒だから自分では考えずに読んでたら、けっこう犯人に驚いたし、(笑)面白かった。2013/04/27
にゃー
2
心の底からクラシックミステリが好きだと言える作品。クリスティっぽいかしら。突っ込みどこ満載だけど。2013/09/20