内容説明
業界歴30年、本音を語ります。古本市、稀覯本、詩集、酒、バイト、インコ…ネット古書店主による綱渡りの生態記録。
著者等紹介
須賀章雅[スガアキマサ]
1957年北海道伊達市生まれ。中央大学文学部中退。86年札幌にて古書須雅屋開店、97年から通信販売専門に。04年、第四回古本小説大賞(彷徨舎『彷書月刊』主宰)受賞。詩も製作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゅう。
9
本屋さん、又は古本屋さんで働きたかったのだけど、辞めといて良かったのかしらん(笑) とちょっと思った本でした。 同郷だからか、何か共感する場面が多く、でも奥さんは偉い❗❗❗2015/05/04
メタボン
6
☆☆☆ 学生時代よく通った古書店。現代詩の詩集が多く、学生の身分では高嶺の花であったその詩集達を、いつかは気がねなく買ってみたいと思っていたものだった。知っている人の名もチラホラ。須賀屋のあの雰囲気が大好きだったのに、もう通販しかやっていないのは、本当に寂しい。この書の発刊を機に須賀氏の生活がうるおい、いつか「須賀屋」がまた本当の古書店として復活することを切に望む。2013/09/01
古本虫がさまよう
5
「貧乏暇なし」ならぬ「貧乏暇あり」と題してはいるが、夜型の人のようで夜明け前に寝て昼過ぎに起きることが多いようだ(そのせいか、「日本の古本屋」を見ると営業時間が「午後2時~6時」となっている。僕は、近年は早寝早起きに切り換えている)。だが、時には別の古本屋の買いつけの仕事(バイト)をするためになれない早起きをすることも。そんな日常生活日記が綴られた一冊。詩作もしているようで、そうした関連の書物を主に蒐集販売もしているようだ。支払いの遅いというか、詐欺のような顧客もいるようで、そんな被害体験も綴られている。2022/01/23
gauche
4
「ビブリアよ、これが本当の古書店だ」と思わず言いたくなる。結構しゃれにならない生活をしている古書店主の日記。古書店とamazonマーケットプレイスの関係にも言及していたり、かなりネガティブな部分もあるし興味深い。2013/03/26
poefan
3
東へ西へで、むしろ忙中閑ありの逆さまのような印象。長い時間をかけて読んだ成果は、わがことのように夢を見て寝苦しかったこと。こういう本の読み方には注意、が教訓。2013/02/15